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めくらやなぎと眠る女

村上春樹【著】

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商品詳細

内容紹介 「象の消滅」以来の、久々の村上春樹の自選短篇集!「たいていどれでも面白い」村上春樹の短編を24編も収録。あの名作「野球場」の作中小説の作品化も…!村上春樹の他短編集『カンガルー日和』『パン屋襲撃』『TVピープル』などもどうぞ。
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2009/11/27
JAN 9784103534242

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商品レビュー

4.2

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2024/02/21

ハイ、私はここ数ヶ月でどんどん村上春樹を好きになっている。これはもう否定のしようがない。 25年前にノルウェイの森を読んだ時はめちゃくちゃ苦手やったのに。そこからほとんど村上作品には手をつけられずにいたのに。 日本での散々な言われよう、叩かれように嫌気がさして海外で生活しながら...

ハイ、私はここ数ヶ月でどんどん村上春樹を好きになっている。これはもう否定のしようがない。 25年前にノルウェイの森を読んだ時はめちゃくちゃ苦手やったのに。そこからほとんど村上作品には手をつけられずにいたのに。 日本での散々な言われよう、叩かれように嫌気がさして海外で生活しながら執筆を続けていたという村上春樹。そんな時に何を思っていたのか、どこまで自身を振り返り、日本のそんな人たちをどんな思いで海外から見ていたのか。なんとなくこの短編集を読むと分かる気がして。苦しみや葛藤を乗り越え、海外で日本での人目や批評を気にしない生活では何が見えたのか、聞こえたのか、浮かんだのか。 ラストがモヤる短編がほとんどだけれど、嫌なモヤり方ではない。村上春樹が読者に向けてニヤっといかにも笑ってそうだなと。 ワールド、村上ワールド全開で、いつのまにかそのトリコになってる自分に気づいてこちらもニヤリ。 本はストーリーの面白さがいちばん。グイグイ引き込まれる勢いが文体にも会話にもストーリーにも欲しい!派だったけれど、村上作品に限ってはそこを求めずとも、なんか好きやなと思いながら読めてしまう自分がいて嬉しい発見だった。 全編通してとても美しい比喩が無数に散りばめられていて、それを読む(眺めると言った方が良いかもしれないほど美しい表現)だけでも価値ある短編集。 表紙もすごくかわいい。

Posted by ブクログ

2023/09/01

ニューヨーク発 24の短編コレクションだ。 圧倒されんばかり、ディープ、シュールなムラカミワールド。 「蛍」「ハンティングナイフ」は書下ろし初出。 他は、ほかの選集や全集にも掲載されている。 あえて個別に語るとすれば・・・  「人食い猫」「7番目の男」はぞわぞ和させられるムラカ...

ニューヨーク発 24の短編コレクションだ。 圧倒されんばかり、ディープ、シュールなムラカミワールド。 「蛍」「ハンティングナイフ」は書下ろし初出。 他は、ほかの選集や全集にも掲載されている。 あえて個別に語るとすれば・・・  「人食い猫」「7番目の男」はぞわぞ和させられるムラカミホラー 文章にジャズのメロディーが染みこんでいる。   「とんがり焼きの盛衰」:ムラカミ童話、寓話の味わい。     裸の王様的展開を感じさせる。  「氷男」:これ好きだなぁ。    どんな外観が氷?っていう要望に関するより、男の内省の世界観が氷、冷たい、つららが、目線が、霜がついているというイメージだった。 私と行く旅が南極❣・・らしい展開。 南極語ってどんなんって?!アイスランド語?かなり何回らしいものね。 身ごもって生まれるはずの氷ちゃんについてのストーリー、家族の団らんでも井村屋の小豆アイスを食べているのかな。   「蟹」:これも寓話的。食事をしながらは読めない。 白い吐しゃ物がイメージさせるのは。 一緒に食べた彼女のおなかにぷつぷつしたものがびっしり収まっている・・ほくろが2つある首筋を見ながら思った彼がシュール。 「ハナレイ・ベイ」:毛色が違った空気感。アメリカの短編映画を見ているような感覚がある・・乾いて、それぞれの表情がざらついていて。

Posted by ブクログ

2021/10/24

「象の消滅」に続く村上春樹の短編集第二弾。  「バースデイ・ガール」「蛍」「日々移動する腎臓のかたちをした石」など、わりと好きな短編が多く収録されていたので、間違いなく買いだった。  1Q84あたりで村上春樹にハマった方には是非オススメ。短編集なので1日1話ずつでもドウゾ。  何...

「象の消滅」に続く村上春樹の短編集第二弾。  「バースデイ・ガール」「蛍」「日々移動する腎臓のかたちをした石」など、わりと好きな短編が多く収録されていたので、間違いなく買いだった。  1Q84あたりで村上春樹にハマった方には是非オススメ。短編集なので1日1話ずつでもドウゾ。  何といっても装丁がオシャレ。ジャケ買いしちゃえばいいじゃない!

Posted by ブクログ

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