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猫 中公文庫

有馬頼義, 猪熊弦一郎, 井伏鱒二, 大佛次郎, 尾高京子【ほか著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2009/11/25
JAN 9784122052284

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商品レビュー

3.5

25件のお客様レビュー

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2024/03/07

名だたる著者の、猫にまつわる短編集。 その時代の日常も感じられ、描写の巧さに当時の生活も感じとれます。 また、雌猫のお産に触れた作品もあり、生き物を飼うにはしっかり知識も必要だと、責任を伴うと改めて思いました。 当時の原文の記載になっており、言葉を読む愉しさもあります。

Posted by ブクログ

2023/02/23

作家と猫の相性というものがひたすらに良い。 それぞれがただ眺める・触れるだけで、こっちまで安らぎを得られる気分。読みにくい部分もあるけれども、およそ1世紀前を生きる作家でも共感をもって読み進められて楽しい気持ちになる。 ---- 「船の狭いベッドで寝ていると、毎朝のように仔猫に起...

作家と猫の相性というものがひたすらに良い。 それぞれがただ眺める・触れるだけで、こっちまで安らぎを得られる気分。読みにくい部分もあるけれども、およそ1世紀前を生きる作家でも共感をもって読み進められて楽しい気持ちになる。 ---- 「船の狭いベッドで寝ていると、毎朝のように仔猫に起される。バリバリと爪を立てて、カーテンの上によじ登り、ベッドの上に上ってくる」(p.68) 「現在私の家には人間が二人、猫が三疋いる。猫が主で、人間は従であるから、家の問題はもちろん三対二の多数決で運営されている」(p.81) 「妻が抱き上げて顎の下や耳の周りを掻いてやると、胸のあたりで物の沸騰するやうな音を立てた。猫が咽喉を鳴らすとか、ゴロゴロいふとかいふ事は書物や人の話ではいくらでも知つて居たが、実験するのは四十幾歳の今が始めてである。これが喜びを表はす兆候であるといふ事は始めての私にはすぐにはどうも腑に落ちなかつた」(p.132) 「私は夜更けて独り仕事でもやつて居る時に、長い縁側を歩いて来る軽い足音を聞く。そして椅子の下へはひつて来てそつと私の足を撫でたりすると、思はず「どうした」とか「何だい」とか云ふ言葉が口から出る。それは決して独り語ではなくて、立派にわてしの云ふ事を理解し得る二人称の相手にさういふ心持で云ふのである。相手は何とも答へないで抱き上げてやればすぐにあの音を立てはじめるのである」(p.140)

Posted by ブクログ

2020/12/31

アンソロジーで猫を愛でる。色んな家に溶け込む猫の話を読んでいった最後に、柳田國男「猫の島」で各地の猫にまつわる話がたっぷり語られる構成が素敵。

Posted by ブクログ

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