| ★5つ |
 |
(1) |
| ★4つ |
|
(0) |
| ★3つ |
|
(0) |
| ★2つ |
|
(0) |
| ★1つ |
|
(0) |
おすすめ度
平均5.0点
強者どもが集う夏の祭典と仲直り
(DSK)
投稿日:2009/07/29 16:22:01
まず、表紙で「今回の眼鏡っ娘ヒロインはちと魅力に乏しいかも」と思ってはいけない。【禊萩真希乃】は実に良い娘なのである。一部の御仁が時折発する「俺の嫁!」は真希乃にこそ相応しいと思ったくらい。この娘が二つ名付きの《狼》かと思うとそのギャップはかなりの破壊力である。
今回は強化合宿(むしろ遠征という感じ)ということで少し趣が異なる。1章では行き掛けの駄賃とばかりにレース(あえてレースと言う)が行われる。アツくもおマヌケなオチが笑えるが、本編には絡まないため何だか別個の短編のようでもある。
今回は私服なためか佐藤洋がやたらと槍水先輩の服装やその他諸々に、それこそ自分の二つ名(仮)に恥じないような粘りのある熱視線を送っている。槍水先輩も祭りの時には洋と何だか良い雰囲気になっちゃったりしており、当初は違和感のあった《氷結の魔女》の由来が、今ではしっくりくるお茶目で可愛らしい一面を覗かせている。そして何と言っても大活躍なのが白粉さん!『インモッ』といい神輿担ぎといい、アッチ方面で怖いくらい満喫&謳歌している。『魅惑の腹毛』の読み方も素敵過ぎるし、『筋肉刑事』の熱烈な読者(信者?)まで現れる始末である。
本編は仲の良い2人がふとした行き違いからできた溝を信頼と思いやりで修復する話で、前巻と同じく人と人との微妙で繊細な関係にスポットを当てた秀逸なもの。ここで活躍するのが著莪あやめである。真希乃に世話を焼く親友【淡雪えりか】と真希乃のやり取りをそのまま著莪と洋に置き換えると著莪の本心も透けて見えるのがニクい。この「親戚以上、恋人未満」な関係に変化は訪れるのだろうか。『洋くん、大好き!』みたいな新キャラを登場させて槍水先輩共々掻き回すのも面白いかも。バトルのクライマックスが一騎討ちというのも新鮮だったが、実は何気に半額神も各地にいて《狼》達に理解を示しているのが嬉しかったりする。