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父親 新装版 集英社文庫

遠藤周作【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2009/06/30
JAN 9784087464528

父親 新装版

¥220

商品レビュー

3.6

16件のお客様レビュー

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2023/09/10
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※このレビューにはネタバレを含みます

40年前、初読の高校生のときは、交際を申し込んでおいて、結局は振ってしまう妻子持ちの男の振る舞いに、不快感が残っただけだった。 40年経った今、僕は本作を執筆時の遠藤周作氏と、主人公菊次と同年齢(56歳)となった。 僕らの親の世代の10歳位上の世代(=遠藤周作世代)は20歳代の青春を戦禍で過ごし、戦死して行った同胞たちに、「生き延びて自分だけが幸せになるのが申し訳ない」 そんな自責の念を根底に抱えている。 その後、高度経済成長に支えられ、物質的にも豊かになり、人々が価値観の中心に据えるのは、自分個人の幸せや効率の追求となった。 その延長線上の今、毎日の「回転」がどんどん速くなり、そのうち自分は振り落とされてしまうかも、という恐怖がある。 反面、娘を持つ周りの同級生たちは、 「オレの娘は世界一可愛い」 「いや、オレの娘の方が宇宙一可愛い!」 惜しげもなく、親バカぶりを晒し合っている。 平和で微笑ましい限りなのだが、「けじめ」という言葉が死語になりつつあり、仕事に対する矜持が失われ、冒すべきでないという他人に対する境界線・道徳観・自制心が変化してきているのは寂しい限り。

Posted by ブクログ

2022/03/31

2022.3.12読了 3.0 時代背景が古く、物語の中盤までなかなか頭に入ってこなく苦戦した。 でも、普遍的なものはあるし、父親の孤独や家族のあり方など色々と考えさせられた。 「善魔」という言葉を忘れずに、肝に銘じたいと思います。

Posted by ブクログ

2018/11/25

戦中派が高度成長時代にどう身を処すか、というサラリーマン小説としてはなかなか読み応えあり。但し、ややハイソサエティすぎる気が。一方で娘の恋愛事情は、相手の男のキャラが生理的にナシな感じだったので、だいぶダレた。最も印象に残ったのは、父親の慶応大学在籍時の一連のエピソード。こう振り...

戦中派が高度成長時代にどう身を処すか、というサラリーマン小説としてはなかなか読み応えあり。但し、ややハイソサエティすぎる気が。一方で娘の恋愛事情は、相手の男のキャラが生理的にナシな感じだったので、だいぶダレた。最も印象に残ったのは、父親の慶応大学在籍時の一連のエピソード。こう振り返ると、意外に彩り鮮やかな作品だったのね。

Posted by ブクログ

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