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コリアン世界の旅 講談社文庫

野村進【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2009/05/15
JAN 9784062763622

コリアン世界の旅

¥220

商品レビュー

4.3

8件のお客様レビュー

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2022/03/20

★相対化のお手本★在日朝鮮・韓国人を描くのに、米国やベトナムにいる韓国人を描いた切り口が出色。まさに補助線が新しい視点を切り開いた。 大阪の公立小学校でのコリアンの民族教育(くしくも学校再編に伴いちょうど終わってしまった)がここまで行われていた驚きを筆頭に、我々の生活のすぐ横に別...

★相対化のお手本★在日朝鮮・韓国人を描くのに、米国やベトナムにいる韓国人を描いた切り口が出色。まさに補助線が新しい視点を切り開いた。 大阪の公立小学校でのコリアンの民族教育(くしくも学校再編に伴いちょうど終わってしまった)がここまで行われていた驚きを筆頭に、我々の生活のすぐ横に別の世界がある。通名で生活する人を考えればなおさらだろう。 日本以外のコリアンを描くことでいったん相対化し、東京・荒川や兵庫・長田の在日、さらにはサッカーへと戻ってくる構成が秀逸だ。 戦後に在日の人に解放感をもたらし、さらに金日成は朝鮮基準でハンサムだということが、在日の人に朝鮮籍(北朝鮮籍ではない)を残させた。さらにそれが2世3世にも引き継がれているという指摘を読み、どうして在日の人がわざわざ不便な朝鮮籍のままでいるのが初めて知った。国籍とその国への支持は、必ずしも一体ではない。北朝鮮への帰国事業にしても、北部に何の縁もない済州島の人なども渡っていた(沖縄にルーツを持つブラジル移民が「ふるさと」として東北に移住するようなもの)というのに驚き、日本で受けた差別と朝鮮へのあこがれが複雑に交差している。 時系列では本書の後になるが、かつて大手メディアでは「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)」と書いていたのに、拉致が明らかになった2002~03年に表記が「北朝鮮」に変わった。なぜ「北朝鮮」ではダメなのか知らなかったが、そもそも国名に「北」は入っておらず、北朝鮮は韓国を認めていない立場だったと別の機会に知った。まさにこの表記にそのねじれが露わになっている。

Posted by ブクログ

2018/12/12

最近、日韓問題が騒がれているので、この機会に…と思い、この本を手に取り、日本と韓国の歴史を少し知ろうと思いました。 目に見えていることだけではないのですね。 過去を振り払い、両国の未来が明るいことを、 戦争を知らない私達は祈っています。

Posted by ブクログ

2018/10/08

一言では語れない、という形容詞がおそらく最もあてはまるであろう在日韓国人・朝鮮人の実態に切り込んだ労作。テーマが大きいだけに、ページ数も多目だが、これでも全体への糸口という程度であろう。作者の立場は、基本的には日本人の立場ながらも出来るだけ客観的、相対的に在日の人達の本質を描き出...

一言では語れない、という形容詞がおそらく最もあてはまるであろう在日韓国人・朝鮮人の実態に切り込んだ労作。テーマが大きいだけに、ページ数も多目だが、これでも全体への糸口という程度であろう。作者の立場は、基本的には日本人の立場ながらも出来るだけ客観的、相対的に在日の人達の本質を描き出そうとしている。冒頭は、俳優にしきのあきらへのインタービューを筆頭に芸能界で意外と知られていないが多数いる在日スターについて描かれている。しかし、ネットなどでまことしやかに囁かれている面々は出てこない為、そのあたりをエグっているものと期待していただけに肩すかしを喰らった。まぁ、当然本書はどちらかというと社会学的な視点から在日をとらえているため、芸能や政治の世界で日本に巣食う在日を暴くようなものではそもそも無いので仕方が無いが。

Posted by ブクログ

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