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商品詳細
内容紹介 | 日本探偵小説三大奇書に数えられている「ドグラ・マグラ」を代表作にもつ、夢野久作のホラー作品。全6編を収録。表題作『瓶詰の地獄』、ある二人の兄妹が海難事故にあい漂流し、流れ着いた先は、南国の楽園のような離れ小島。しかしそこでは恐るべき地獄が2人を待ち受けていた。そのことが分かるのは、彼らが海に流した三つの瓶に納められていた紙片からだけだった。 |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2009/03/24 |
JAN | 9784041366141 |
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瓶詰の地獄
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瓶詰の地獄
¥330
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商品レビュー
4
106件のお客様レビュー
近代文学を克服すべく、あれこれ読んでいるうちに出会った夢野久作。湿っぽくて残酷で恐ろしいのにどこかワクワクしてしまう自分がいるような。 いずれドグラ・マグラにも手を出そうかと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
夢野久作の短編集。 表題作の『瓶詰の地獄』は聖書に祈りを捧げながら両親の助けを待ち続ける、海難事故に遭った幼い兄妹の話。彼らが海に流した三つの麦酒瓶の中に入っている手記を読む書簡体。この兄妹は、たった離れ小島という閉鎖的環境で、お互いに異性として認識してしまう性的葛藤を描いている。とても短い話だが、助けを求める手紙も、懺悔も遺書も全て彼らの愛する両親のもとには全く届かなかったことを思うと、非常に遣る瀬無い…。 今まで『ドグラ・マグラ』をはじめ、結構な数の夢野作品を読んできたが、『死後の恋』が一番心に刺さった。この話は、1918年7月に、ロマノフ王朝の一家が銃殺された事件で、皇女アナスタシアだけは生き延びているのではないかという噂を基に描かれている。実はロマノフ王朝末期からロシア革命期の混沌とした崩壊具合が不謹慎ながら、かなり好み。 語り部のコルニコフは革命で居場所も家族も追われてしまった。そもそも、彼女がリヤトニコフに恋しているから宝石を見せたという解釈は、彼の妄想かもしれない。コルニコフにとっては、この話を第三者に肯定してもらわなければ、リヤトニコフ(アナスタシア)からの愛もただの幻想になり、宝石に抱いた邪な感情だけが残ってしまう。話を聞いてくれた日本の軍人も結局最後は立ち去ってしまった。その悲壮感と承認欲求の愚かさが最後の「アナスタシア内親王殿下…」に現れている。今まで読んだ夢野作品全てにおいて、読後にめちゃくちゃ疲弊するんだけど、人間の愚かさや心の中に隠したい欲求や黒い感情をまざまざと見せつけられるからなんだな…。なんだかようやくわかった気がする…。
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一旦、表題作の感想を... 胸糞!と聞いていたので、3番目の手記で如何に恐ろしい内容が来るのかと構えていたら、呆気なく終わった.けど、それは逆に悍ましいし、全体としてみることで、不気味さがより伝わるのだと思う.
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