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沼地のある森を抜けて
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沼地のある森を抜けて
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3.6
180件のお客様レビュー
親族から相続したのはぬか床。そのぬか床から現れるものは。久美と風野さんはぬか床の秘密を求めて「島」へと旅する。 ずっと以前に読んでいたのだけど、何か消化不良で心にひっかかっていた本。再読です。 梨木さんは、今のモノ・コトについて、その記録のページを一枚一枚めくるように思索を掘り...
親族から相続したのはぬか床。そのぬか床から現れるものは。久美と風野さんはぬか床の秘密を求めて「島」へと旅する。 ずっと以前に読んでいたのだけど、何か消化不良で心にひっかかっていた本。再読です。 梨木さんは、今のモノ・コトについて、その記録のページを一枚一枚めくるように思索を掘り下げていくのが得意な作家さんで、けっこうなナチュラリストでもあると思います。この本ではその科学的知識と命の進化から、生命とは何か、生命はどこから来るのか、という根源的な問いを深める作品でした。 確か前に読んだ時は「結局そこに落ち着くのか」みたいな、ちょっとしたガッカリ感を感じたのではなかったかと思いますが、まあ今回も、そこまで広げておきながら結論はそこかあ。という感想にはなりました。ただ、最後の誕生を言祝ぐ詩にはすごくグッときたのですが、これは多分このストーリー(落とし所)だったからこその効果だったんだろうなあ、と感じました。 しかし改めて読み返して感じたこととしては、梨木さんがすごく真剣に命はどこから来るのか、どこへいくのかについて向き合いながら書いたんだな、ということでした。共生説や受精になぞらえたサブストーリーなんかをみても、その思索のあしあとは迫力がありました。 同じく生命のゆくえについては「ピスタチオ」でもテーマにしていたと思うので、こちらも再読してみようと思いました。
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沼地のある森を抜けて 梨木香歩 ぬか床から人がってのでファンタジー?と思ってたら人が死んでるってのでホラー?そこからトラウマとかルーツ探し?と読み進めると、最後壮大な生命と再生の物語 この最後を読む為に今までの鬱々としたのがあったのね、と 言葉にできないほどにカタルシス凄い "解き放たれてあれ 母の繰り返しでも、父の繰り返しでもない。先祖の誰でもない、まったく世界でただ一つの、存在なのだから、と" もういないのに傷つけられた記憶と対人恐怖症だけ残ってる私には この本はとてもよかった この壮大な再生を言葉で表現して本で主人公と一緒に体験できるのがすごい ひっそりととても良い本ですと 万人向けではないかもしれないけど、こじらせてる大人にはオススメです
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そうかこの人裏庭書いた人だった 最近怪談よく聞いてるから結構怪談っぽい話で嬉しい 梨木香歩さんは最初はとっつきやすくて引き込まれるけど最後何の話?!ってなるんだよな全般的に… 分かる人すごいわ…大学院とか行ってんだろな…
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