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丘の屋敷 3版 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2008/10/01 |
JAN | 9784488583033 |
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丘の屋敷 3版
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商品レビュー
3.9
22件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
「ずっとお城で暮らしてる」が面白かったのでこちらも読んだ。「ずっとお城〜」の方が個人的には好きだったけど、これも著者の特徴の一つである「全編丸々通して形作られる不安感」みたいなものは現在で面白かった。 主人公エレーナの家族との確執や不仲、罪悪感、孤独感、セオドラへの友愛と嫉妬と憎悪、ルークや博士への不信。繊細に変化するそういう感情がいつの間にか狂気に飲まれている。もちろん決定的な瞬間はあるけど、いつから始まっていたのかは分からない。 解説が親切なのでありがたかったです。ラストもすごく良かった。スティーブン・キングの「シャイニング」にも影響を与えた幽霊屋敷ホラーと古典…らしいですね。もう50年以上前に書かれてるのか… ●あらすじ この屋敷の本質は“邪悪”だとわたしは考えている」心霊学者モンタギュー博士の調査のため、幽霊屋敷と恐れられる〈丘の屋敷〉に招かれた3人の協力者。子供部屋の異様な冷気、血塗れの床、壁に書かれる「エレーナ、うちに、かえりたい」の文字――。次々と怪異が起きる屋敷に、協力者の一人、エレーナは次第に魅了されてゆく。恐怖小説の古典的傑作。(初刊時題名『たたり』を改題) (東京創元社HPより引用)
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シャーリー・ジャクソン初読。 典型的な古典ホラー。 いわくつきの屋敷に心霊実験をしにきた四人が、怪異に見舞われる。扉が勝手に閉まる、ポルターガイスト、血の文字、幻など。 原型のようなホラー。じわりじわりとした恐怖はあるが、流石に古いか。徐々に乗り移られる恐怖は良かったが。。。 読み終えて思い出したが、凄く小さい頃、映画版を見たなぁと(それこそ四半世紀ほど経つのでホラーだが)。登場人物も少なく、そこまで怖くなく、結構ぐだぐだだったけど。リーアム・ニーソン若かったよなぁ。。。
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嫌な姉や家から逃げ出して未知のことに挑戦する主人公エレーナを見ていると、囚われの身のお姫様が街に出たような解放感があった。心踊る様子、旅は道中も楽しいことをふと思い出す。 そして屋敷で仲良くなれそうな女友達を得て、まるで何も知らない娘に戻ったみたいな二人の会話が楽しい。交わされるユーモアに私も夢中だった。 こういった妙に浮き立つ心に、現実を再び叩きつけてくるのがとても良かった。 屋敷の閉鎖空間でバランスを失っていく人間模様。一人称と三人称を使い分けたエレーナの心理描写が素晴らしくて何度も読んでしまった。 ホラー的な怖さは少なめだと思ったが、物足りなさは無く、むしろ満ち足りた気持ちで読み終えた。 エレーナの暴走が始まる終盤は一気読みだった。「壁に生き埋めにして。わたしはここにいたいんだから」と言い放ったエレーナにドキッとさせられたが、最期には正気を取り戻しているのが悲しい。やはり自分の意思では無かったのだと。
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