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商品レビュー
4.2
19件のお客様レビュー
“世界最高の短編10作”という触れ込みで<新潮クレスト・ブックス>創刊10周年特別企画としてシリ-ズの全短編120篇から選び出された贅沢な短編集です。政治社会の貧困と疲弊、自然界の脅威が、恋愛・夫婦・家族の問題と絡み合い、日々の生活に悶々として生きる人々の姿が描き出されていきます...
“世界最高の短編10作”という触れ込みで<新潮クレスト・ブックス>創刊10周年特別企画としてシリ-ズの全短編120篇から選び出された贅沢な短編集です。政治社会の貧困と疲弊、自然界の脅威が、恋愛・夫婦・家族の問題と絡み合い、日々の生活に悶々として生きる人々の姿が描き出されていきます。 心に深くしみわたり重厚な余韻の残る A.マクラウドの『島』、W.トレヴァ-の『死者とともに』、Y.リ-の『あまりもの』が特に印象的でした。
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アリステア・マクラウドの「島」と、ベルンハルト・シュリンクの「息子」以外の8編を読んだ。ジュンパ・ラヒリの「ピルザダさんが食事に来たころ」(『停電の夜に』より)と、アンソニー・ドーアの「もつれた糸」(『シェル・コレクター』より)は既読のはずなのに全然覚えていないことに衝撃。 『...
アリステア・マクラウドの「島」と、ベルンハルト・シュリンクの「息子」以外の8編を読んだ。ジュンパ・ラヒリの「ピルザダさんが食事に来たころ」(『停電の夜に』より)と、アンソニー・ドーアの「もつれた糸」(『シェル・コレクター』より)は既読のはずなのに全然覚えていないことに衝撃。 『シェル・コレクター』のレビューで引用してるのが(↓)この短編からで、驚く。確かに読んでいる…! 全然覚えていない…! 短く、潔いんだ、文章が。「マリガンの胸で熱く血がたぎる。リールが悲鳴をあげる。魚は跳ねる。」みたいな。
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「島」「あまりもの」が特に素晴らしい。 どちらの短編にも、閉鎖された世界の中でのある人物の一生が閉じ込められている。 話さなければ、書かなければ誰も気づかない、凄まじい残酷と希望が混じりあった物語。 特に「島」は、荒海の飛沫の音と匂いが、読んでいる間続いているようだった。 この短...
「島」「あまりもの」が特に素晴らしい。 どちらの短編にも、閉鎖された世界の中でのある人物の一生が閉じ込められている。 話さなければ、書かなければ誰も気づかない、凄まじい残酷と希望が混じりあった物語。 特に「島」は、荒海の飛沫の音と匂いが、読んでいる間続いているようだった。 この短編集で改めてジュンパ・ラヒリを読んだが、小説を読む楽しみをまた思い出させてくれた。 珠玉の短篇とは、まさにこのこと。 本の世界にどっぷり浸かった数日を過ごせた。
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