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自由論 双書哲学塾

井上達夫【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2008/03/25
JAN 9784000281638

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商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2012/12/22

本書は、筆者が『哲学塾』で「自由の秩序」について論じた連続講義の講義録となっています。前半部分では、自由と秩序の関係性についての筆者の主張が展開され、後半部分では講義の受講者とのハイレベルな討論が収録されています。 まず前半部分は、「自由な社会」とは「良く秩序づけられた社会」で...

本書は、筆者が『哲学塾』で「自由の秩序」について論じた連続講義の講義録となっています。前半部分では、自由と秩序の関係性についての筆者の主張が展開され、後半部分では講義の受講者とのハイレベルな討論が収録されています。 まず前半部分は、「自由な社会」とは「良く秩序づけられた社会」であるとして、相反する語としてイメージされやすい「自由」と「秩序」の不可分な関係性が言及されることから始まります。続いて筆者は、バーリンの消極的自由・積極的自由の区別を参照することで、「自由」の概念そのものが抱えるディレンマや曖昧さを看破していきます。この辺りの厳密な考察には筆者独特の切れ味を感じました。そして最終的には、そのディレンマを解決する「秩序」の在り方が、国家・市場・共同体の相互の抑制・均衡として表現されていくといった流れになっています。 ここまで読んで、正直に言うと、「自由」の概念に曖昧さを残したまま「秩序」を語る筆者の主張には説得されない部分があったのですが、それらの疑問は学生との討議が収録された後半部分で一部解消されました。 ここでは、自由に先行する統制原理としての「正義」概念の意義が強調されていきます。筆者によれば、複数の「正義」構想が共有しなければならない普遍的原理としての「正義」概念とは、普遍化不可能な差別の排除を意味します。そしてこの「正義」概念の存在によって初めて、自由の自己中心性が統制され、「他者への自由」が実現可能になるといったようなことが述べられています。この辺りは別著に詳しいようなので、機会があれば読んでみたいと思います。 以上が本書のかなり単純な要約ですが、やはり知りたいことを知れない不全感が残りました。恐らく筆者の思考についていけない自分の理解力の欠如が原因でしょう。 ただ、この手の本を読むといつも思うのですが、自由論の多くは自由を語らずに自由の「条件」を語っているような気がします。そして現実の問題として残っているのは、自由と「個人の幸福感」の関係性を問うことのような気もします。本書がこれらの課題に応えていないわけではないのですが、私は答えには辿りつけませんでした。 とりあえず、この本が「自由論」ではなく「自由の秩序論」であることを念頭に置きつつ、その点にこそ興味がある人にはおすすめできる1冊です。

Posted by ブクログ

2011/04/19

井上達夫氏の講義録。他の著作と違い,、講義形式で話を進めていくので、難しくなりがちな自由論に井上氏特有の軽妙さを交えられており、楽しく読めると思います。 内容的にはそこまで深くなく、浅く広く井上先生の問題意識を網羅する、というイメージ。井上先生の自説をしっかり理解したい方はやは...

井上達夫氏の講義録。他の著作と違い,、講義形式で話を進めていくので、難しくなりがちな自由論に井上氏特有の軽妙さを交えられており、楽しく読めると思います。 内容的にはそこまで深くなく、浅く広く井上先生の問題意識を網羅する、というイメージ。井上先生の自説をしっかり理解したい方はやはり「共生の作法」や「他者への自由」を読むべきなのでしょうが、これ一冊でも井上先生が主張する「正義を基底としたリベラリズム」の概要はつかめるのではなかろうかと思います。時間がない方や、法哲学ってどんなもんだろう、という人への入門書的な存在、という理解が正しいのかもしれません。

Posted by ブクログ

2011/03/17

2011.3.17 正義は自由に先行する。 普遍的主義的正義=普遍化不可能な差別の排除に基づくリベラリズム。 国家と市場と共同体がそれぞれの暴走を抑制あって均衡を保つ。 日本は、会社主義や、各種利害団体の特殊権益の調整に終始する政治など、共同体主義的専制に陥っている。 法治...

2011.3.17 正義は自由に先行する。 普遍的主義的正義=普遍化不可能な差別の排除に基づくリベラリズム。 国家と市場と共同体がそれぞれの暴走を抑制あって均衡を保つ。 日本は、会社主義や、各種利害団体の特殊権益の調整に終始する政治など、共同体主義的専制に陥っている。 法治国家と市場の適切な機能を目指していかなければならない。 正義論関連の本を初めて読んでみた。 こーゆー議論は、論点がすぐずれてくし、なかなか整理して議論するのが難しいんだろうなぁ。その点ではこの本は分かりやすかったと思う。もちろん自分が未熟で著者の論の展開の穴を見抜けてないのもあるだろうけど。 一番のエッセンスである、「正義は自由に先行する」というのは、深く考えなければならない。世界システム論で、資本主義的世界=経済と、主権国家体制の限界を読んだ直後だけに、著者が主権国家体制の有効性をあらためて主張しているのは興味深かった。

Posted by ブクログ

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