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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 1994/10/08 |
JAN | 9784167120146 |
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男の一生(下)
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男の一生(下)
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下巻では、姉川の戦いで信長が浅井・朝倉連合軍を破ったあと、十八年という時間を超えて秀吉が天下人となったころに話が進みます。 秀吉は、かつての彼とはちがって傲岸な態度を示すようになり、彼に仕える将右衛門の晩年に暗い影が差すようになります。淀殿は、みずからの子を太閤の跡継ぎにしよう...
下巻では、姉川の戦いで信長が浅井・朝倉連合軍を破ったあと、十八年という時間を超えて秀吉が天下人となったころに話が進みます。 秀吉は、かつての彼とはちがって傲岸な態度を示すようになり、彼に仕える将右衛門の晩年に暗い影が差すようになります。淀殿は、みずからの子を太閤の跡継ぎにしようと画策して、関白の秀次を追い落とすための工作をおこない、将右衛門はその陰謀に巻き込まれることになります。 キリスト教の信仰に忠実に生きる道をえらんだ高山右近や、「死ぬ時は、死ぬがよし」と語った千利休の生きざまに強い印象を受けた将右衛門は、故郷の木曾川に帰りたいという思いをいだきながら、その生涯を終えます。ここには、著者の代表作の一つである『深い河』に通じるモティーフが感じました。
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<本の紹介> 秀吉に仕えて一介の野武士から十一万石の大名に、やがて悲運の最期をとげる前野将右衛門の生涯を、新史料を駆使して描く戦国ロマン。 ----- 上巻を忘れないうちに一気に読もうと思って読んだ本。 時代が違えば生き方も変わったろうに、本当に難儀な時代だったなと思いました...
<本の紹介> 秀吉に仕えて一介の野武士から十一万石の大名に、やがて悲運の最期をとげる前野将右衛門の生涯を、新史料を駆使して描く戦国ロマン。 ----- 上巻を忘れないうちに一気に読もうと思って読んだ本。 時代が違えば生き方も変わったろうに、本当に難儀な時代だったなと思いました。 あと、上司(この場合秀吉)が暴走してしまったときの部下の悲惨さ。 戦う理由も、勝てる見込みもない戦いを強いられた朝鮮出兵。大将不在の戦線で苦戦を強いられ、報告すべき実情を報告できない(悪い報告をすれば殺されるから)内情とそれによりますます弱体化する戦力(補強を求める報告じゃないんだからしょうがないけど)。。。 この時代にもあるんじゃないかな。 自分(秀吉)が立身出世を夢見て、部下をおだてて、同僚をうまく使い、底辺からやっと手にした頂点。 でもそこに立った途端に自分が全権を握ってふんぞりかえって、ろくに下の面倒も見なくなったら部下の心は離れていく。部下が上司についていく理由が、「この人についてくと偉くなれるから」って理由なら、ある程度までは許容するかもしれない。 でも、「この人の下で働きたいから」なら、求心力を失えば離れていくんじゃないかな。どんなに上司が偉かろうが。 そして、それはイコール「対抗勢力の台頭」を意味する。そっちに勢いがあれば、「妻子を守るため」って理由で仕えてた部下は元々忠誠心より一族優先であれば離れるかもしれない。 部下が何に自分の価値観を置いていて、なぜ自分と一緒にいるのか、その理由がわかってない上司は、危険かもしれないすね。その人が近くにいてくれて当たり前、何でも言うこと聞くのが当たり前、そんな当たり前はない。 翻って、俺はどうだろう。一緒にいてもらえるだけの理由を持ってもらえてるだろうか。 そんなに一緒にいることでメリットや楽しみを感じてもらえる人ではない気もするし、まだまだ頑張んないとですかね。 この本、最後ちょっと劇的な終わり方をするんですが、それも端を発したのは秀吉だった。 ちょっと離れたところから冷静に助言を与えてくれる仲間を持たなかった彼は、結局自分が偏っていくことに歯止めをかけることができなかった。後に引けないって思いもあったのかもしれないけど、相手をどれだけ軽視していたかが最後に露呈してしまったのは、彼が自分の成長を止めてしまったからじゃないか、そんな気もしました。 いろいろ思うところのある、一生でした。 自分はこの乱世にどう生きるのか。よく考えないとですね。
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秀吉に仕えて一介の野武士から十一万石の大名に、やがて悲運の最期をとげる前野将右衛門の生涯を、新史料を駆使して描く戦国ロマン 2008.6 読了
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