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鯨神 中公文庫
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鯨神 中公文庫

宇能鴻一郎(著者)

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鯨神 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 1981/07/10
JAN 9784122008427

鯨神

¥385

商品レビュー

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2022/11/07

 『〝クジラ〟強調月間始めました!』9  第9回は、宇能鴻一郎さんの『鯨神』です。  60年前(1962年)の作品です。昨年、新潮文庫から『姫君を喰う話 宇能鴻一郎傑作短編集』が出版され、「鯨神」も収録されていますが、中公文庫版の古書を購入しました。  宇能鴻一郎さんが、官能小...

 『〝クジラ〟強調月間始めました!』9  第9回は、宇能鴻一郎さんの『鯨神』です。  60年前(1962年)の作品です。昨年、新潮文庫から『姫君を喰う話 宇能鴻一郎傑作短編集』が出版され、「鯨神」も収録されていますが、中公文庫版の古書を購入しました。  宇能鴻一郎さんが、官能小説へ舵を切って行く以前の純文学作品で、第46回芥川賞を受賞しています。全四編の短編集です。  表題作は、巨大な鯨と一人の若く勇敢な刃ザシ(銛師)との壮絶な死闘の物語です。  祖父・父・兄の復讐、備前和田浦集落の存在理由を賭けた闘いの描写が見事で、先に読了した伊東潤さんの『巨鯨の海』を思い浮かべ、双璧をなすと感じました。  冒頭の「鯨絵巻」伝承や終末の「鯨神と一体になる幻想」に見る展開の構成、並びに登場人物の役割と個性設定が素晴らしく、短編ながら読み応えがありました。  他3編の中に、もう一つ「地獄銛」という鯨漁の刃ザシの物語があり、こちらも秀作でした。いずれも後世に残すべき名作で、多くの方々に読んでいただきたいと思いました。

Posted by ブクログ

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