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さらば、夏の光よ 講談社文庫

遠藤周作(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1982/08/15
JAN 9784061317833

さらば、夏の光よ

¥220

商品レビュー

3.7

26件のお客様レビュー

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2019/10/26

イケメン南条、デブサ野呂、美人な戸田京子の三角関係のお話 遠藤周作が本人の役で出てきて、若者から請われてトンデモな恋愛指南(唐辛子作戦とかヤキモチ作戦とか)をしてたりする こんな設定は現代のラノベに通じるものもあるし、前半は男女の機微を知らない若者をからかい半分にいじる周作先生...

イケメン南条、デブサ野呂、美人な戸田京子の三角関係のお話 遠藤周作が本人の役で出てきて、若者から請われてトンデモな恋愛指南(唐辛子作戦とかヤキモチ作戦とか)をしてたりする こんな設定は現代のラノベに通じるものもあるし、前半は男女の機微を知らない若者をからかい半分にいじる周作先生のキャラがユーモラスに感じる でも、中盤から描かれてあるのは運命に翻弄される若者たちの姿 何というか、もっとどうにかならなかったのかなぁと思わざるを得ない 南条はまぁ一般的な感覚を持っているのであろう 時として軽率だけども、若者ゆえのこらえ性のなさと見ればまぁ許せなくもない ただ、その行為が後にどんな結末をもたらすかを微塵も考えなかったのかという憤りも同時に感じるけどね 戸田京子は当時の倫理観からしたらまぁ真っ当な判断をしたのかもしれないけど 最後の選択に関してはなぁ… 結局は自分本位だし、その前の選択のミスにより自分の後の道を狭めた自業自得とも言える姿が哀れ 本気で一途なら世間体なんか考えずに一人でという選択をすべき、そして一回決めたことならそれをやり遂げるべきだと思うよ ま、そのときの心理状況からそんな冷静な判断はできないというのもよくわかるけどね そして問題は野呂くん 現代は野呂くんみたいな子が増えてるのではなかろうか 自分の気持ちよりも好きな相手の事を第一に考える姿勢は好感が持てる ただ第三者的にはそう見えるだけで、当事者同士からしたら全く共感は得られないだろうけどね 多分、野呂くんが結婚しなければ死ななかったのではないかと思う この中で一番のエゴイストは野呂くん 表向きは相手のための自己犠牲に見えるかもしれないけど、自分の欲望に一番忠実に行動してるよね 世間的には善良に見えるのかもしれない ただ、その善良さは醜い人を傷つける事にもなる この「善良さ」の使い方は江國香織もやってる 「きらきらひかる」の睦月とか「間宮兄弟」の明信とか だからこそ一番共感するのは野呂くんなんだよなぁ そんな善良な人になってみたいものだ

Posted by ブクログ

2019/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すぐ読み終えられたが、サラリと流せないような痛みが心の奥に残った。 善良であれば、善良であっても、善良だけでは、、、 3名はそれぞれに、一番欲しいものを手に入れられなかった。でも3名が選んできた道は間違っていないのだ。たとえ最良の選択でなくても、それを繰り返して人は生きている。

Posted by ブクログ

2018/11/24

遠藤周作に限らず、例えば井上靖にも共通して感じるところですが、こういう恋愛小説を書かせると途端に時代を感じさせるというか、多分将来読まれないと推察される作品になってしまう良い作家が結構いるというのは結構興味深い現象だと当方思っております。 悪くないんですけどね、でも深くないんです...

遠藤周作に限らず、例えば井上靖にも共通して感じるところですが、こういう恋愛小説を書かせると途端に時代を感じさせるというか、多分将来読まれないと推察される作品になってしまう良い作家が結構いるというのは結構興味深い現象だと当方思っております。 悪くないんですけどね、でも深くないんですよね、正直。そういう意味でこの手のジャンルがその後に深掘りされていると言えるのかもしれず。

Posted by ブクログ

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