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殺しへの招待 創元推理文庫天藤真推理小説全集6

天藤真(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 1997/05/23
JAN 9784488408060

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商品レビュー

3.7

6件のお客様レビュー

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2010/05/28

同じ家に住み、一番身…

同じ家に住み、一番身近にいるのに相手の考えていることがさっぱり解らない。妻から殺人予告を受け取った夫たちの姿がユーモラスに描かれる。

文庫OFF

2020/10/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

巻措く能わず、とはこのことなのかと今回実感した。 全343ページを5日で消化したのは近来にないハイペースだったと思う。平均にして68~69ページを1時間で読むのだからやはり速い。島田荘司氏の『アトポス』は1日100ページぐらい読んだ記憶があるが、あれとクーンツ以外には思い当たらない。 いや、しかし、今回もなかなかに読ませる。プロット自体は特に斬新ではなく寧ろ地味なのだが、設定や登場人物の動かし方に匠の技が効いていて、350ページ弱を思う存分、愉しませてくれる。 今回の目玉はやはり5人の男に送られた妻からの殺人予告状でこれがどの誰を指すのか判らないという点が面白い。しかし作者はこのワンアイデアで最後まで引っ張るのではなく、130ページを過ぎた辺りであっさりと5人の内1人に絞り込むのだ。 実はここからが天藤真氏の天藤真氏たる所以で、今まで微妙な利害関係で成り立っていた彼(女)らを1つの探偵チームとして機能させていく所がミソ。しかも各々の職業の特性を活かしながら。私自身面白かったのはこの5人が抱えている問題がひょんな事件をきっかけに解決の方向に向かう所で、特に主人公格の羽鳥の妻との問題はサブストーリーとして○。 しかし今回はやはり第3部の存在、これが読者諸氏の感慨を非常に左右すると思われる。第3部は不要で第2部まででよかったのではないかという声と、いややはり第3部はこのストーリーの最後のどんでん返しとして必要だという声が当時あったのではないだろうか? 私は、と云えば…まあ、上の星評価で判断してもらいたい。

Posted by ブクログ

2018/08/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

よい小説とは必ずしも現実的である必要はなく、ただ作者の作った虚構の中で物語の進行に矛盾や違和感のないものであれば良質なエンターテイメントとなりえます。 その意味で、この小説はミステリーとはかくあるべしという模範例です。 ただし、小さな穴はあります。(以下ネタバレあり) 共通の知人という設定ですので、中心となる人物一人を抜きにしては共通足りえないという点を考慮すればターゲットはこの時点で明らかです。 とはいえ、最終的にはそういう結末(どんでん返し)にはなるのですが・・ まあ、そんな小さな隙が気にならないくらい、この舞台設定を考え付いた作者の創造力に脱帽です。 「大誘拐」「雲の中の証人」「遠きに目ありて」と並ぶ読んで損のない傑作です。

Posted by ブクログ

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