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レベッカ(下) 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2008/02/28 |
JAN | 9784102002049 |
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商品レビュー
4.4
45件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
いやー後半明かされるレベッカが癌だったという真相、すっかり忘れていて、ドキドキさせられた。こんなどんでん返しがあるとは。 レベッカがマキシムに撃たれた時笑った意味、「レベッカ一世一代のジョーク、もっとも上出来のやつ」がわかった時、レベッカの悪女としての魅力が更に輝いた。マキシムはもう、マンダレーとレベッカの呪縛から逃れて生きていくことはできないだろう。 そして、この物語は、名もなきヒロインが少女から大人になる過程を描いたものでもあったのですね。 普遍的なテーマに、しっかりと共感もできた。大人になって生きやすくなる代わりに、繊細な感受性や無邪気さ失うということ…マキシムは嘆くけれど、それが育つということなのだと思う。
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万華鏡のような作品だった。 まさか、ころんとひと転がししただけで、これ程までに見えてくる景色が変わるとは。 下巻の序盤を読んで、いかんこのまま読み進めたら上巻自体の感想が引きずられると思い、途中で上巻の感想をしたためておいたほど。 ダンヴァーズ夫人のホラーめいた甘言、レベッカの魔性、マキシムの抱えた苦悩。 上巻まではただの助走。 ただ、それ自体がとてもよくできたゴシック小説だったので、どこへ連れていかれるのだろうくらいには思ったが、これ程までに揺れの激しい展開が待っているとは思わなかった。 展開のきっかけとなるのはマンダレーの傍にある入り江に入り込んだ船が座礁したこと。 それから24時間の間で、マキシムにして「きみはすっかりおとなになった・・・」と言わしめたほど主人公の自我が確立してゆく。 また、マキシムの本意が垣間見えたこの瞬間はとても印象的で、マキシムに共感し寂しさを覚えた。 すべてに決着がついた後、上巻の1章~2章を読み返したとき、何も分からず読んだときと比べて寂寥感の深みが増し、プロローグでありエピローグでもあるこの章に唸らされた。
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わたしはマキシムが元妻レベッカのことを愛していないと知る。この真実を知っただけで、敵視され殺されかけたダンヴァース夫人に対しよくあんなに堂々とした態度を取れるなと思った。レベッカの呪縛から解放された後のラストシーン、圧巻だった。
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