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オデッサ・ファイル
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オデッサ・ファイル
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商品レビュー
4
23件のお客様レビュー
ナチス、イスラエル等…
ナチス、イスラエル等々を巻き込んだ現実と虚構が作品内で溶け合っており、まさにフォーサイスの真骨頂でしょう。主人公の一連の行動の動機が割合容易に予想できてしまうのですが、それを補ってあまりある巧みなストーリー構成だと思います。古い作品ですが、今読んでも十二分に楽しめます。
文庫OFF
偶然の積み重なりやすれ違いはスリリングだけど、ちょっと私とはテンポが合わない感じ。車爆弾の成否にも疑問があるし、シモンらがミラーを簡単に見失ったのも拍子抜けな感じ。
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ストーリー展開に無理はないので小説としてはいいと思うが、今思うとフォーサイスはジーモン・ヴィーゼンタールに取材した割にはゲットーと強制収容所の区別がついていないので化粧をして若く見せようとして生き延びようとしてドイツ出身の老女が出て来る。そんなものがどこにあるのか?アウシュヴィ...
ストーリー展開に無理はないので小説としてはいいと思うが、今思うとフォーサイスはジーモン・ヴィーゼンタールに取材した割にはゲットーと強制収容所の区別がついていないので化粧をして若く見せようとして生き延びようとしてドイツ出身の老女が出て来る。そんなものがどこにあるのか?アウシュヴィッツで言うところの「カナダ」か?日記の書き手となったハンブルグ出身のユダヤ人がカポーになった設定が一体どういう意味を持っているのかも。カポーはユダヤ人にとってゲットーのユダヤ人評議会やユダヤ人警察と並んで「ドイツ人の手先」と忌み嫌われる存在なのに。 ヒムラーが内務大臣でドイツ警察長官でもありハイドリヒがインターポール長官だったように第三帝国時代の警察はSSと一体化しているので主人公が見せられた「警察官の中のSS将校の経歴」は空々しい。それこそゲスターポ(秘密国家警察)長官だったハインリヒ・ミュラーは元々警察官だ。それに元武装SS将校が「零時」の後で警察官になった例もあるだろうし。 何よりも主人公の年齢ではギリギリ小国民隊に入隊して英軍相手にパンツァーファウストを向けていた事になってしまうのに再軍備後に始めて徴兵で連邦軍に入隊して軍隊生活をした設定になっている矛盾に気がつかなかったようだ。 「「ドイツ人全体」と個々の関係者は別」というのはヴィーゼンタールの個人的な経験に導かれた結論だが、フォーサイスにしてみればドイツ語圏で本を売る為には必要な設定だろう。
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