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一九九一年 日本の敗北 新潮文庫

手嶋龍一(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1996/05/01
JAN 9784101381121

一九九一年 日本の敗北

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商品レビュー

4.5

4件のお客様レビュー

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2010/05/28

湾岸戦争時の日本の対…

湾岸戦争時の日本の対応などが書かれている。何をもって敗戦としているのかよく分からなかった。クウェートの感謝広報に載せてもらえなかったことなのか、アメリカとの関係を悪化させたことなのか、いまいちよく分からない。

文庫OFF

2018/02/21

後書きにもあるが、この本は紛れもなく日本の「砂漠の嵐」作戦に関する戦記である。しかも、この戦いでは日本は壊滅的な敗戦を喫しており、その詳細が淡々と且つ精緻な臨場感を以って語られており、ノンフィクションの巨星と言っても過言ではないと思う。1991年イラク軍が突如、隣国クェートの国境...

後書きにもあるが、この本は紛れもなく日本の「砂漠の嵐」作戦に関する戦記である。しかも、この戦いでは日本は壊滅的な敗戦を喫しており、その詳細が淡々と且つ精緻な臨場感を以って語られており、ノンフィクションの巨星と言っても過言ではないと思う。1991年イラク軍が突如、隣国クェートの国境を超え攻め入り、サウジアラビアを伺ういわゆる第一次湾岸戦争の始まりである。アメリカは、いち早くロビー活動を通じ多国籍軍を形成し、サウジアラビアを中心に兵力の集積に着手する一方、その戦費の出費については妙案がなかった。一方、当時の日本における国民世論は社会党を中心とした非武装平和国家の幻影を強く信じており、平和維持活動と言えども自衛隊が海外派遣できる状況ではなかった。経済大国日本は兵を出せない。ノーブレスオブリジェが浸透している西洋国家ではこれは受け入れてもらえない。たとえその国がいただいている憲法がそれを禁じていてもである。しかして、国際貢献における在り方はカネを出すだけとなる。しかも、同盟国であるアメリカの求めるまま。国際社会においても災害などでの地域活動においても汗をかくことの重要性は変わらない、ましてや湾岸諸国の石油の恩恵に一番預かっていた日本が汗をかかないことに対する我が国への国際社会の冷ややかな目は、この戦争の残した敗戦のツケの最大なものであり、国際的なリーダー国家からの転落だったかもしれない。この一点においてこの敗戦の爪痕を払拭せんがため我が国は国際貢献における自衛隊派遣を四半世紀に渡り議論し成し遂げてきた。そのターニングポイントとしての1991年は戦後レジュームの一つの克服の過程ではなかったか。今、まさに憲法改正について議論されている。国体として具備するべき真の防衛力とは何か。親中国、親朝鮮の声高な日本が再びアジア覇権国家云々に耳を貸さず、正々堂々と議論しないと再び1991年と同じ敗戦を味わうことになるかもしれない。

Posted by ブクログ

2011/09/08

「カネ」だけではなく「ヒト」も出すようにすればよい――湾岸戦争で日本が得た教訓は、そんなに単純なものではなかったように感じる。誰もが責任を問われない構造。かつて丸山(真男)氏が告発した構造的欠陥も、決して昔の話ではないようだ。たしかに「国益」とは何か、を定義することは難しい。しか...

「カネ」だけではなく「ヒト」も出すようにすればよい――湾岸戦争で日本が得た教訓は、そんなに単純なものではなかったように感じる。誰もが責任を問われない構造。かつて丸山(真男)氏が告発した構造的欠陥も、決して昔の話ではないようだ。たしかに「国益」とは何か、を定義することは難しい。しかし、難局に当たるに際し、政治をするのが「ヒト」の性(さが)だとしても、政治を動かすのもまた「ヒト」であるのだと信じたい。

Posted by ブクログ

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