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アレクサンドロス大戦記 3 永遠の帝国
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アレクサンドロス大戦記 3 永遠の帝国
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最終巻。アレクサンドロスは英雄的な人物であり、部下からの信望もあった。しかし、ペルシア帝国を征服した後は不協和音が大きくなる。ギリシア世界の脅威を除くためのペルシア戦争であったが、世界征服が目的化したようなアレクサンドロスについていけなくなってきている。 中でもマケドニアの将兵...
最終巻。アレクサンドロスは英雄的な人物であり、部下からの信望もあった。しかし、ペルシア帝国を征服した後は不協和音が大きくなる。ギリシア世界の脅威を除くためのペルシア戦争であったが、世界征服が目的化したようなアレクサンドロスについていけなくなってきている。 中でもマケドニアの将兵が反発したことはアレクサンドロスがペルシアの衣装を着て、ペルシアの風俗に染まっていったことである。征服者が被征服地の文化や習慣を尊重することは優れた占領統治の手法である。 しかし、自分達の王が被征服地の文化に被れることは自国の将兵にとっては屈辱と映った。征服者であっても屈辱であるのから、伊藤博文と和服を着せられた韓国の皇太子の写真を韓国の人々が屈辱と感じ、伊藤博文に反感を抱くことも自然となる。 私にとってアレクサンドロスのキャラクターはFate Zeroのイスカンダルの印象が強い。このイスカンダルは32歳で亡くなった人物とは思えないほど成熟している。32歳よりも老けている。少々のことでは動じない。これに対して本書のアレクサンドロスは容易に激怒する。ペルシア帝国がギリシア人捕虜を虐待したことを知ったアレクサンドロスは首都を兵士に蹂躙させた。 「道には兵士達が行きかい、虐殺や暴行、飽食のかぎりをつくしていた」(180頁)。ここでは飽食が虐殺や暴行と並ぶ行為として位置付けられている。兵士による殺戮と暴行とは、その残虐性において比類ないものである。飽食の実態は、それらと並ぶほどグロテスクなものであった。飽食のシーンは胸が悪くなりそうになる。
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大王はいよいよペルシャ深く攻め込む。佳境に入り、②ほどは、退屈はしません。ペルシャのダリオス大王の死、その娘との結婚による、ヘレニズムとペルシャ文化の融合推進、将軍たちの複雑なそれぞれの思い。しかし、翻訳文学の冗長さと、大昔の出来事だけにあまり細かく書かれると、本当かなと思ってしまい、リアリティを感じずじまいで終わってしまいました。
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