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扉は閉ざされたまま 祥伝社文庫
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内容紹介 | 七人の旧友が集まった高級ペンションで殺人事件が起こる。密室殺人、完了。完璧に騙せたはずだった。ただ一人の女性を除いては…開かない扉を前に、息詰まる頭脳戦が繰り広げられる“同窓会"ミステリー。 |
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販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2008/02/20 |
JAN | 9784396334062 |
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商品レビュー
3.6
244件のお客様レビュー
動機は最後でというのは、この手の作品ではよくある。謎解き自体にはそこはそんな重要ではないという見方もできそうだけど、今回のは動機の根本が、犯人が手口やそのプロセスにこだわらなければならない理由ともなっているところに重要な意味があって、それがちゃんと伏線となり、謎解きのやり取りにな...
動機は最後でというのは、この手の作品ではよくある。謎解き自体にはそこはそんな重要ではないという見方もできそうだけど、今回のは動機の根本が、犯人が手口やそのプロセスにこだわらなければならない理由ともなっているところに重要な意味があって、それがちゃんと伏線となり、謎解きのやり取りになっていく。練られたストーリーじゃなかろうか。 そしてこれは倒叙モノだからよかったのかなとも思う。逆に通常のミステリーだったらどうなったかなぁと想像したときに、誰がミスリードしてるかわからない状況なわけで、そうなると探偵役の大学院生が「犯人」に対して、好意とは別の特別な疑惑を持つことへの違和感が読者に生まれてしまうんじゃないだろうか。そもそも誰が探偵役かも実は決めかねるわけだし。 おもしろい作品だったと思う。
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読みました。 読み応えたっぷりな倒叙ミステリーで、かなり良い作品でした。 犯人目線で描かれる息詰まる頭脳戦は、非常に素晴らしかったです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
一気読みしてしまった。 いわゆる倒叙ミステリで、犯人もトリックも読者は分かっていながら物語は進んでいく。 頭が切れる犯人・伏見と探偵役・優佳の頭脳戦。ある理由で死体の発見時刻を遅らせたい伏見だが、違和感を汲み取って捜査を進めようとする優佳。ドアを開けるか開けないか、2人の扉1枚を隔てた攻防がたまらない。扉は閉ざされた「まま」なんだよなぁ。 動機に疑問を持つ理由もわかるが、読書初心者の私からすれば許容範囲であり、むしろうまく回収してるなぁと思ってしまうほどだった。人はある程度、自分の正義のためなら行動できる側面もあるというのもわかる。
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