1,800円以上の注文で送料無料

  • 中古
  • 書籍
  • 文庫

子供たちはどこにいる 新潮文庫

メアリ・H.クラーク(著者), 深町眞理子(訳者)

お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する に追加 に追加する

定価 ¥512

¥220 定価より292円(57%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1993/07/25
JAN 9784102166024

子供たちはどこにいる

¥220

商品レビュー

3.9

7件のお客様レビュー

レビューを投稿

2021/06/06

「面白くて怖くて夢中に読める」 と自家薬籠中の物にしていたクラーク本の第二弾。 わたしがハマった最初のクラークの作品でありまして30年ぶりに再読す もちろん細かいところは忘れていましたから 「面白く、怖く、夢中で読みました」 しかし、しかしです あれれ、偶然が重なりすぎなんじ...

「面白くて怖くて夢中に読める」 と自家薬籠中の物にしていたクラーク本の第二弾。 わたしがハマった最初のクラークの作品でありまして30年ぶりに再読す もちろん細かいところは忘れていましたから 「面白く、怖く、夢中で読みました」 しかし、しかしです あれれ、偶然が重なりすぎなんじゃない? そうです ご近所に住んでいて知り合いの人が、 元弁護士で隠居仕事に昔のナンシー・ハーモン事件を調べていたとか ナンシーの亡くなった母の友人が精神科医で事件に乗り出すとか 都合よすぎますよ。 と、これって二度目に読む余裕なんでしょうね。 で、余裕の夢中読書でも、やっぱりその深層の闇は考えさせられました ヒロインのナンシーが知らず知らずのうちにはまってしまう異常の夫婦関係。 今ならこのような独特な心理解明のスピーディーな展開の本は たくさんありますけども、 30年くらい前(初版1975年)の時代には少なかったから いえ、はしりだったように思いますから、印象深かったわけです。 しかし、もう古典なのかも 私の持っているのは新潮社の文庫初版本(1980年発行) いまのところ、その文庫しか古本市場にはありません。

Posted by ブクログ

2020/05/11

「サスペンスの女王」と謳われたクラーク、1975年発表作。多角的視点を巧みに用い、読み手を一気に引き込んでいく技倆は流石だ。発端から結末まで余分な贅肉が無く、秀れたサスペンス小説は、引き締まった構成によって生まれるのだと改めて感じた。 7年前、幼い我が子二人を殺害した罪に問われ...

「サスペンスの女王」と謳われたクラーク、1975年発表作。多角的視点を巧みに用い、読み手を一気に引き込んでいく技倆は流石だ。発端から結末まで余分な贅肉が無く、秀れたサスペンス小説は、引き締まった構成によって生まれるのだと改めて感じた。 7年前、幼い我が子二人を殺害した罪に問われた女ナンシー。神経症を患い自白まがいの言動によって刑は確定寸前だったが、検察側の重要証人レグラーの失踪によって立証不可能となり、有罪判決は破棄された。直後、事態を悲観した夫カール・ハーモンは自殺。ケープコッドに移り住んだナンシーは容姿を変え、地元の不動産業者と出会い結婚、またも二人の子宝に恵まれていた。事件は、ナンシーが32歳となる誕生日の朝に起こった。地元紙に目を通した彼女は驚愕する。ハーモン事件の詳細と合わせて、現在のナンシーを特定する寄稿が掲載されていたからだ。新聞を燃やし、外で遊んでいるはずの愛する息子と娘の名を呼ぶ。だが、二人の姿はどこにもなかった。蘇る悪夢。地元警察は、母親がまたしても凶行に及んだと推定した。しかも、ナンシーとの不貞行為を疑われていたレグラーが、近場で目撃されていた。近づく嵐の中、駆け付けた夫や警察官は、錯乱状態のナンシーに尋ねる。子供たちはどこにいる? 細部/伏線を違和感なく収束させ、結末に至る一歩手前で全ての種を明かし、緊張感溢れるクライマックスに読み手を集中させていく。日常の変化、親子の交情などの描写に小道具を使う女性作家ならではのディテールが光る。殺人者の造型はやや常套的だが、サイコキラーの異常性よりも、短い物語の中で如何にサスペンスを高めるかという点に力を注いでいる。物語は僅か一日の出来事を追うのだが、終幕に近づくほどに激しさを増す嵐が、登場人物の心象と重なっていく情景描写も巧い。本作に対するサスペンス小説の見本という評価は妥当だろう。

Posted by ブクログ

2018/08/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

冤罪事件の心理的な恐怖(疑いを向けられる側/疑う側双方)を描いており、特に疑う側も「子供を守るため!」なので完全に悪者という訳でもない。 このあたりマッツ・ミケルセンの『偽りなき者』では、疑う側がエスカレートして物理的攻撃に移行するのでもっと怖い。 それにしても表紙見返しに登場人物リストがのってる系の本では「真犯人を当てるぞ!」という気持ちで挑み、今回は「こやつとこやつが同一人物!」という気持ちで読み進めており、違和感なかったので、最終的に外れてたときは驚いたよね…(同一人物説は当たってたが、元夫とは思ってなかった)

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品