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プラトンの『国家』 名著誕生4

S.ブラックバーン(著者), 木田元(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社
発売年月日 2007/12/12
JAN 9784591099506

プラトンの『国家』

¥550

商品レビュー

3

4件のお客様レビュー

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2014/10/15

[ 内容 ] 西洋哲学のはじまりを記すプラトン哲学。 なぜ二千四百年を経た現在まで、哲学者たちはこの巨大な哲学と格闘し続けるのか。 宗教、文学、科学の歴史、さらには我々の社会にいまなお息づき、新しさを失わないその影響とはなんなのか。 気鋭の哲学者が軽妙な理論でこの謎を解き明かし、...

[ 内容 ] 西洋哲学のはじまりを記すプラトン哲学。 なぜ二千四百年を経た現在まで、哲学者たちはこの巨大な哲学と格闘し続けるのか。 宗教、文学、科学の歴史、さらには我々の社会にいまなお息づき、新しさを失わないその影響とはなんなのか。 気鋭の哲学者が軽妙な理論でこの謎を解き明かし、新たなプラトン像を浮かび上がらせる。 [ 目次 ] しきたりと無道徳主義 権力と正義 ギュゲスの指輪 類比 エリート層と芸術家 グラウコンの挑戦 気概の人 専門化 知識と思いこみ 洞窟の神話 宗教的解釈 詩的解釈 科学的解釈 無秩序な国家無秩序な人民 詩人追放 神話よさらば [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

Posted by ブクログ

2014/01/21

S・ブラックバーン『名著誕生4 プラトンの「国家」』ポプラ社、読了。西洋哲学の礎となるプラトンの主著を丁寧に読み解く一冊。『国家』を読む上で最良の水先案内人。なぜプラトンと格闘し続ける必要があるのか。本書はそのアクチュアリティを召喚する「なんともしゃれて面白いプラトン論」(訳者 ...

S・ブラックバーン『名著誕生4 プラトンの「国家」』ポプラ社、読了。西洋哲学の礎となるプラトンの主著を丁寧に読み解く一冊。『国家』を読む上で最良の水先案内人。なぜプラトンと格闘し続ける必要があるのか。本書はそのアクチュアリティを召喚する「なんともしゃれて面白いプラトン論」(訳者 S・ブラックバーン『名著誕生4 プラトンの「国家」』ポプラ社。訳は木田元先生。巻末に「この本を読むために--訳者あとがきに代えて」を収録、解説は鷲田清一先生。「プラトンの縛りが執拗なのは、思考のプリンシプル(原理)にかかわるからである」(鷲田)。ともに充実した内容。 シリーズ「名著誕生」、ポプラ社というのが意外すぎますね。『国家』は大部の核心的作品でありながら冗長すぎてポイントを見失いがちになるので、ほんといい案内になります。 http://www.poplar.co.jp/shop/shosai.php?shosekicode=80003740

Posted by ブクログ

2013/06/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

●哲学とは対話の中に、過程が重要・・・16-18 ●どうにか成し遂げたこと・・・29 ●主題「敬虔さと批判精神との、また都の習慣的な風習と休みない吟味の精神との不安定な関係⇒習慣的な風習に服従する以外に善く生きる道はないのだろうか・・・41-43 ●正義とは進化論的な適応をし「習俗の法」=キング・ノモス、プラトンはキング・ノモスの統治に反対をしている。なぜなら無秩序な習慣の下には無秩序な共同体が存在するから・・・44、51 ●現実政策は「自然そのもの」、規制のない資本主義は弱肉強食。ダーウィンの登場で更に支持を得る、そしてこの考え方・行動は誰でもとりうるものであり、アテナイ人のみならずメロス島の人も自分達より弱い人がいたらそうしうる⇔カントは「嘘をつくことが普通である社会は成り立たない」という定言命法、「理性による規律は礼節が必要」というもの。失敗に終わる・・・57 ●アテナイ人の行為を批判するに当たりソクラテスは最後に「悪しき振る舞いは心理的な面から幸福を乱す。だからアテナイ人は間違っている」としているが、史実とは別のようである。正義や徳行が幸福と一致するかどうか、において、アテナイ人は反例として挙がる。・・・66 ●正義とは何かの報いや希望や不安のためから為されるものではない。ただし、そうであった場合は果たして善人など存在するのかという「グラウコンの挑戦」⇔ソクラテスは正義派個人と同様に共同体にも存在し、共同体のほうが大きいから共同体の研究で正義の構成物が判明する。・・・71、76 ●「国家」が全体主義者達の擁護であるという議論は「専門化」「支配層」「教育の差別化」などが原因にあると思われる。・・・84 ●プラトンが詩人達に対して呈している疑問は「彼らが神々について虚偽を語っている」ということであり、以下の点に驚いた。①神が完全ではないこと、②神が変化するということ。神は完全であるから外的な力で変化することは考えられない、そして同率首位もありえない⇒職業の専門化と相まって芸術家の追放という考えへ。しかし芸術によって堕落とあるが、「真に秩序だった心」には堕落した人の行為に共感するような能力はないかも知れない・・・93、99 ●共同体内部での意見の相違の原因は、所有と性である、従って幸福の管財人であるエリート層はこれらから遠く離れていないといけない。このような教育がなされている限り、知恵もありその実践である勇気も実現され、利益は集団に生じる。しかしこれらは政治が主眼ではなく単に類比として、一個人の類比として用いられているに過ぎない。そして個人には理性・気概・欲望、の三つ組みが必要とされる。気概の人の代表はアキレウスであるが、プラトンはアキレウスを賛美しているわけではない。むしろこういった人たちが人を魅きつけることを知っている。ただその気概をコントロールする必要がある、と言っている。ニーチェはこの点に関してプラトンを簡略化しているといえる・・・104、110、119 ●事物を「永遠で不変の本性において」見ることができ、実在というものに関わることが出来るのは哲学者のみ。劇場通や観光客は上滑りしており夢の世界に在るといえる。そしてこの辺りから本格的に現実世界を離れ異世界へと飛躍する。ニーチェやカントもこの点に着目している・・・136 ●思い込みと知識との関係は、影と原物との関係。原物の次が「似姿」でありこれは幾何学者が用いる図形のようなもの、そして最後に「通常」がくる。そしてこの通常物は変化するからという理由で思い込みの領域に追いやられる。そして洞窟の比喩においては、囚人は影を見ており、振り返ることでようやく影の段階を抜け出し上昇を許可される。そして実在する太陽を見る。預言者はこの太陽を見た人、ということでプラトンは宗教の哲学的背景になった。また太陽を見た哲学者は洞窟に戻り庶民に伝えなければならない、がその根拠は不明・・・146、154、161 ●国家が提示しているのは「普遍的概念」の多さ、そして「どう生きるか」という問い・・・226

Posted by ブクログ

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