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ローマ人の物語(31) 終わりの始まり 下 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2007/08/27 |
JAN | 9784101181813 |
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ローマ人の物語(31)
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ローマ人の物語(31)
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商品レビュー
3.5
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※このレビューにはネタバレを含みます
統治に興味がないのに帝位に居座って、無為無策の限りを尽くしたコモデゥスが暗殺され、次に帝位についたのがペルティナクス。 彼は、年齢が高かったこともあり、次の皇帝までの中継ぎと自覚していた。 その上でコモデゥスの治世中に乱れた世の中を立て直すために、各方面に活躍をした…のだが、彼を一番に推してくれた近衛軍団の長官・レトーに対して美味しいポストを用意するのを後回しにしたため、たった3ヶ月で彼の手の者に暗殺される。 レトーが次に白羽の矢を立てたのはディディウス・ユリアヌス。 しかし、彼がなるくらいなら、と、待ったをかけたのが3人で、ディディウス・ユリアヌスを暗殺した後、ローマ帝国は内乱の時代に入る。 最終的に年齢的に若くてやる気に燃えていたセプティミウス・セヴェルスが皇帝となったのだが、ローマらしいローマ皇帝を目指す彼の政策が、後々ローマ帝国の衰亡を加速させることになった…らしい。 つくづく思うのが、当たり前のようにローマ帝国の礎を築いたカエサルとアウグストゥスはすごかったな、ということ。 自分の行動にどういう意味があるか、人はこうされるとどう動くのか、組織とは、経済とは、国防とは、内政とは…。 特に練りに練ったようにも見えなかったけれど、実はものすごくしっかりとした基礎だった。 というのも彼らは、皇帝という存在が自分のためにあるとは思っていなかったから。 権力を持つ者こそが自己を抑えなければならないことを熟知していたから。 ペルティナクスはそれができたかもしれない。 自分を中継ぎと認識していた彼ならば。 けれど、飴と鞭ではないけれど、ある程度「推してよかった」と思わせることは必要だったんだなあ。 その後に乱立した皇帝候補たちは、多分ペルティナクスの覚悟を持っていなかった。 皇帝として何をなすべきか、ではなく、自分のために何をしようか、が強かったのではないか。 自分から皇帝に手を挙げるということは、そういうことなのではないか。 歴史に「もし」はないけれど、ペルティナクスが統治していたら、ローマ帝国はもう少し長く続いたのかもしれない。
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軍人皇帝セベェルスの巻。 ニゲル、アルビヌスというライバルとの対決を制して皇帝になるが、内乱は国を細らせる。敵対した者にも厳しい対応をして人材も不足していく。そしてセベェルスが大事にしてきた家族も、皇帝の息子たちとして我を強くだしてきて悍ましい兄弟喧嘩に。 カラカラはどこまで増上...
軍人皇帝セベェルスの巻。 ニゲル、アルビヌスというライバルとの対決を制して皇帝になるが、内乱は国を細らせる。敵対した者にも厳しい対応をして人材も不足していく。そしてセベェルスが大事にしてきた家族も、皇帝の息子たちとして我を強くだしてきて悍ましい兄弟喧嘩に。 カラカラはどこまで増上慢になっていくのか。
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このシリーズの長さが奇しくも物語るのかもですが、長すぎるってのはやはりダメなんですかね。作家もこの巻、何かノリが悪い感じもする。 しかし終始権力者のお話、こういうお話が好きな一定層には堪らんのですかねぇ。
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