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商品レビュー
4
25件のお客様レビュー
グロテスクで摩訶不思議。そんな描写があるってわけじゃないのに、えぐみがすごい…。こんなものを書く作家がいるのか…。
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※このレビューにはネタバレを含みます
表紙からは想像もできないほどの 切れ味の鋭い文章が怒涛の如く 読者を時に惑わせる作品です。 切れ味良好、さっくり、と。 著者の職業経験から 赤ん坊を扱う作品はまた 考えさせられるものがあります。 命がはぐくまれなくなる社会もまた 恐ろしいものですし、 そのプロセスがない社会もまた 恐ろしいものなのです。 結局のところ、人は存在自体が 罪なのかもしれませんね。 「借り」における主人公の母親の親族の 手のひらの返し方といい。 自分たちだけよければいいわけで。 この作品に関しては 読書の際は要注意。 とてつもなく落ち込みます。
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目次より ・犬の日 ・借り ・秋冬ファッション・カタログより ・道案内 ・チア魂 ・アートのレッスン ・イェルヴィル ・アベレージ・ジョー ・飛ぶ ・作曲家 ・公園のベンチ ・百ポンドの赤ん坊 ・本当のこと ・お目付け役 ・バカンス ・スキン・ケア ・産まれない世界 ・レクチャー ・電車 ・パーマネント ・ブルーノ ・焼きつくされて ・ハーシェル どれもこれも理不尽で不条理。 愉快な設定のすくわれない読後感。 これは万人受けする作品ではないだろう。 けど、ハマればくせになること請け合いだ。 日常と混在する非日常。 重みすら感じる違和の正体を探ろうと手を伸ばせば、そこには何もない。 何かは確実にそばにいたはずなのに、感じることができたのに、手を伸ばせば何もない。 それは夢のようなもの。 それも、悪夢に近い。 逃げれば追いかけてくるが、受けいれるとそれは消える。 感触だけを残り香として。 ショートショートの感想なんて書けないよ。 何書いたってネタバレになるんだからさ。 でも、例えば「借り」 母が心臓の病に倒れる。 心臓移植をするしか助かるすべはない。 だけどドナーを見つけるのには時間がかかりすぎる。 母の姉たちは僕に言う。 「あんたの心臓でどう?」 僕の心臓をあげちゃったら、僕はどうなる? 「そんなこと、あとで考えればいいじゃないの」 「そもそも自分の母親の命を救うのに、どうして心臓くらいやれないんだ」 これ想像以上に相当悲惨な話ですが、なんだかからりとしているのは僕の人柄によるのでしょうか。 読み終わったとき笑っちゃったもの。 世の中はシュールで不快なことにふたをしたがるけれども、たまには解放してやらないと、キレイなだけの上っ面な世界で窒息してしまうかもな。 そんなことを思いました。
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