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商品レビュー
4.2
49件のお客様レビュー
稀世に思いを寄せる英次と創介。 幼い頃からずっと創介だけを見てきた未来子。 創介から「東京へ来い」と口づけされ、初めて自分の気持ちに気づく稀世。 4人は18歳だった。 高校最後の思い出に4人で浅間山に登るはずだった。 それぞれが将来どういう選択を心に決めていたにせよ、 少なくと...
稀世に思いを寄せる英次と創介。 幼い頃からずっと創介だけを見てきた未来子。 創介から「東京へ来い」と口づけされ、初めて自分の気持ちに気づく稀世。 4人は18歳だった。 高校最後の思い出に4人で浅間山に登るはずだった。 それぞれが将来どういう選択を心に決めていたにせよ、 少なくとも胸を占める一番大きなものは『希望』だったはずだ。 英次がその山で死ぬまでは。 その死の責任をそれぞれが担うまでは。 こんなにも交錯する人生ってあるのだろうか。 そして、人は18歳のときの恋心をずっと持ち続けることができるのだろうか。 叶わないと理解したからこそ、色褪せずに消えない想いが生まれるのか。 あのときああしなければよかったと思うことは、わたしだって何度もある。 そうしたら今頃、もっと違う人生だったはずだと。 この世の中は、そういう行き場のない『もしも』に溢れていると思う。 選んだほうと選ばなかったほう、人生の分岐点だと思っていた二股の道は、やがてひとつに交わるということをこの本はわたしに教えてくれているのだろうか。 ラストの清々しさがいいと思った。
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【あらすじ】 1973年11月、浅間山での出来事が18歳の二人の少女と一人の少年の運命を変えた。 事故の重みを胸に秘め、大人へと成長してゆく三人。 著者が自らと同年生まれに設定した主人公たちの18歳から49歳までの人生の軌跡を描く、 すべての世代に贈る31年間のラブ・ストーリー。 【感想】
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プロローグ、本編、エピローグの構成が素晴らしい。 唯川さんの作品は短編を読むことが多いので、あまりの分厚さに正直途中で飽きてしまわないか、躊躇いながら読み始めたのですが半日もせずに一気に読んでしまいました。 壮大なドキュメンタリー映画をみた気分です。 遺された者のあり方を、改めて...
プロローグ、本編、エピローグの構成が素晴らしい。 唯川さんの作品は短編を読むことが多いので、あまりの分厚さに正直途中で飽きてしまわないか、躊躇いながら読み始めたのですが半日もせずに一気に読んでしまいました。 壮大なドキュメンタリー映画をみた気分です。 遺された者のあり方を、改めて考えました。
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