大体の日本人がイスラムについてはズブの素人ということを分かった上で書かれているので非常に分かり易い。 表には出さずとも、いかに自分がイスラムに対して偏見を持っていたかを気付かされました。著者は住友商事出身ということもあって、きっといろんな世界を見てきた上で、自らの意思でイスラム教徒になったのでしょう。 そういうこともあって記述内容に説得力があります。 白装束、髭、石油、同時多発テロ。日本人としてイスラムという言葉に対して持っているイメージとしてはそんなところではないでしょうか？ きちんと歴史から学ぶと発見が多いイスラムの世界。 あまり興味が湧くきっかけはないと思いますが、少しでもイスラムに興味がある方は入門書として是非。

歴史や現状等幅広い切り口からイスラムについて説明した本。 特に歴史についてはかなり深く親切に記述されている。 日本人にとっては馴染みの薄い宗教であるだけに知らないことも多く、 誤解していた面もかなり解消された。 ビジネスとしてみた場合、ムスリムの人口は今後看過できない。 日本においてもハラル対応等積極的に取り組むべきであり、 そのためにも本書のような本で知識を深めておくことは重要。

イスラムの人々が、何故常に世界の紛争の中心にいるのかが知りたくて購入。 むーーー、世界史専攻だったからかろうじて読めたが この本だけで歴史をおさらいするのはほぼ不可能。 ｢イスラムは、領土拡大の過程においても先住民の虐殺とかしなかったし他者に寛容なんだよー、 キリスト教の十字軍なんて惨いことしまくりじゃないか、 欧米のメディアにイスラムは過激派なんて言われる筋合いないっつの」 といったことが著者の主張の全てです。 つまりメディアやイスラム全体のイメージに振り回されずに イスラム個人をきちんと個人として見て付き合えってことです。最もだ。