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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 1998/02/28 |
JAN | 9784062638135 |
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商品レビュー
4.5
26件のお客様レビュー
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個人崇拝・魔女狩り・破壊など、文化大革命の内情はあまりにも衝撃的でした。お隣の国でそれも半世紀足らず前に社会が恐怖に陥っていたとは!国父・毛沢東のイメージが覆されました。
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想像を絶する迫害の日々―ついに逮捕された父は精神に異常をきたす。なんとしても夫を救いたい!母は周恩来首相に直訴すべく、北京行きの列車に乗る。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「ことばというものが、意味を持たなくなっていった。ことばが現実から乖離し、裏付けを失い、本心とは似ても似つかぬものになっていった。だれも人のことばを本気で信じなくなったから、うそ偽りを語っても良心が痛まなくなった。」 第十二章あたりからはもう狂気。"米がなくても飯は炊ける"っすごいスローガン。自国の政治をここしばらく冷ややかな目で見るしかなかったけど、当時の中国共産党のやってたことは比じゃない。。。中国ってやっぱ半端ない国だわ。 毛沢東の教えに少しでも沿わないものを"右傾してる"とし「反革命分子」として弾圧する。抹殺するかおさえつけ共産党の批判の声をなくす。党員は右傾してる者をでっちあげてでも、とにかく担当地域で一定数の反革命分子を炙り出し報告しないといけない。 数千万もの餓死を出し狂気の経済政策による"人災"で起こった飢饉。浮腫を患う農民で溢れる。誘拐し子供の肉を干してウサギの肉として売るもの、自分の赤子を空腹のあまり食べてしまうもの。 飢饉を通して著者の両親は共産党に対する信頼を根底から揺さぶられる。 その後幹部の一応の大反省のもとまた事態は好転し鉄鋼生産、隠蔵反革命分子摘発運動や反右派闘争、右傾機会分子摘発運動も終止符が打たれ、話は著者の十代に入っていく。 平穏だった時代は過ぎ、焦りを感じる毛沢東は人民を思い通りに動かすため、党から権威を奪い、毛沢東ただ一人に対する絶対的な忠信と服従を確立させ、文化大革命を起こす。教育によりガチガチの毛主席傾倒分子を大量生産し、「父よりも、母よりも、毛主席が好きです」と言わしめ、少しでもブルジョア的要素を感じたものを徹底排除。西洋を例に出し資本主義に少しでも傾くようであれば今ここにある甚大な努力のものに作られたこの天国は終わるのだと信じこませ、現状の破壊へと向かわせる。恐怖という手段を使いあらゆる思考を停止させる。情報は制御され歴史は修正され信じこまされた世界に少しずつ疑問を抱く著書。 そして若者に火をつけ本格化する文化大革命。紅衛兵に残虐な行為を見せしめとするため奔走させ、世を混乱に巻き込む。「われら紅衛兵、天をおそれず、地をおそれず。偉大なる指導者毛主席が、われらの最高司令なり」というスローガンを掲げ暴君の道具となりブルジョア的なものを破壊していく。 そして著者の父と母も標的となり精神がおかしくなるほどの迫害を受けることになる。 読むのが辛くなってきた。
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