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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 草思社/ |
発売年月日 | 2006/02/24 |
JAN | 9784794214782 |
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眼の誕生
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眼の誕生
¥990
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商品レビュー
4
66件のお客様レビュー
壮大な人類の歴史を光スイッチ説を軸に描いた力作。途中挫折しかけたが、捕食のあたりからまた面白くなり読み終えた。 三葉虫やるなあ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
カンブリア紀の爆発-「眼の誕生」 -2007.10.06記 「カンブリア紀の爆発は、生命史の要をなす瞬間である」とは、S.J.グ-ルドが著書「ワンダフル.ライフ」の中で述べた言だが、5億4300万年前から5億3800万年前のほぼ500万年という生物進化上の年代的サイクルでいえばごく短い間に、現生するすべての動物門が、体を覆う硬い殻を突如として獲得-但し、海綿動物、有櫛動物、刺胞動物は例外-したとされる、カンブリア紀の爆発がなぜ起きたのかを、光スイッチ説を論的根拠として三葉虫における「眼の誕生」によるものとの新説を、素人にも判る懇切丁寧な運びで詳説してくれるのがA.パーカーの本書「眼の誕生-カンブリア紀大進化の謎を解く」だ。 一般にカンブリア紀の爆発といえば、カンブリア紀開始当初のわずか500万年間に、多様な動物グループ-門が突如として出現した出来事であると解されているが、著者はそれを事実誤認という。 即ち、その直前までにすでに登場していたすべての動物門が、突如として多様で複雑な外的形態をもつにいたった進化上の大異変こそが、カンブリア紀の爆発にほかならない。そしてそのきっかけが「眼」の獲得だった、というのである。 生物はその発生の当初から太陽光の恩恵を受けていたことは自明のことだが、生物が太陽光を視覚信号として本格的に利用し始めたこと、即ち本格的な「眼」を獲得したのはまさにカンブリア紀初頭のことであり、そのことで世界が一変したというのが著者の言う「光スイッチ説」の骨子であり、いわば肉食動物が視覚を獲得したことで<喰う-喰われるの関係>が劇的に変化し、これが進化の陶太圧として働いて、自らの体を硬く装甲で覆うべき必要が生じたというのである。 いわば「眼」の誕生は、諸々の生物群こぞって軍備拡張路線の激化へと走らせることとなった訳だ。 地球上に登場した「最初の眼」とはいかなるものだったか? それは進化にどんな影響をもたらしたのか? まだ若く気鋭の生物学者たる著者は、高校生物程度の知識があれば一応読み遂せるという点においても、よく行き届いた論の構成をしており、我々のような一般読者にもかなりお奨めの書だ。
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文章や小段落の構成が独特で非常に読みにくい。特に接続詞の類が不自然で、「つまり」「ようやく」「しかし」「しかも」みたいな言葉の後に、この接続ならこういう展開が続くだろうと期待する内容が来ないことが多く、読んでいてストレスが溜まった。訳者が2人なのがよくないのだろうか。 内容は...
文章や小段落の構成が独特で非常に読みにくい。特に接続詞の類が不自然で、「つまり」「ようやく」「しかし」「しかも」みたいな言葉の後に、この接続ならこういう展開が続くだろうと期待する内容が来ないことが多く、読んでいてストレスが溜まった。訳者が2人なのがよくないのだろうか。 内容はまぁまぁ面白いが、眼の誕生の結果の話が大半であり、眼がなぜ誕生したのかは1番最後に少し出てくるだけである。眼がなぜ誕生したかを知りたい人にはおすすめしない。 この説は実験が簡単にできそうに思えるけど、そうでもないのだろうか。洞窟に住む眼のない生き物を明るい場所で飼育し、眼のある捕食者を入れてみて、何世代も観察するとか。素人にはできそうに思えるが、洞窟の生きものを人工飼育するのは難しいのかもしれない。 また、突然変異というのは個体に生じるわけで、最初に視覚を持った生きものは異質な存在だったろうなと思った。最初に眼を持ったとされる三葉虫が仲間に「あれが見えないのか」と言って孤独に陥ったり、超能力者として調子に乗るようなことはないのだけど、現代の人間にも突然変異は起こり得るはずで、個人の差異にもう少し注意を向けてみたいなと思った。 当たり前といえば、当たり前だけど、本書を読んで改めて気がついたのは、光の波長の長さにより、眼の最小サイズが決まってしまうということ。シュレーディンガーが「われわれの身体は原子にくらべて、なぜ、そんなに大きくなければならないのでしょうか」と言っていたのを思い出した。
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