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働く過剰
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働く過剰
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商品レビュー
3.8
8件のお客様レビュー
久しぶりに単行本をちゃんと買って読みました。しかも労働経済学が専門という著者の本。といっても、本当はニートのことなどを知りたくて読んでいて、もう少し詳しくと思っているときに、著者自身が若者仕事論の集大成として書いたという本が出てきたので、思わず飛びついたのです。前半はアンケート調...
久しぶりに単行本をちゃんと買って読みました。しかも労働経済学が専門という著者の本。といっても、本当はニートのことなどを知りたくて読んでいて、もう少し詳しくと思っているときに、著者自身が若者仕事論の集大成として書いたという本が出てきたので、思わず飛びついたのです。前半はアンケート調査などの資料が山のように出てきて、いろいろそれを分析されていますが、でもなあ・・・こういうふうにもとれるしなあ・・・などと思いながら読みました。後半に入ると、実際に働くことのできない若者を支援している人たちの具体的な話が出てきて、興味深く読むことができました。玄田さんが一貫して言っているのは、社会に出ると「わけのわからんこと」だらけ、それにいかに耐えうるか、その力が世の中で働いていくのに最も大切なことだ、というようなことです。そう言えば森毅先生もいつも言っていました。わからなさを頭に飼っておく。勉強だって、仕事だって、人生だって、なんでもいっしょです。わからない・できない、じゃあやめよう、となっていたのでは進歩がない。わからない・できないからこそ人は努力するものだと思います。そういう訓練を、受験を通してしているのだと思います。そう思えば受験も捨てたものではない。まあときには、努力してもどうにもならないことがあるということを知っておくのも大切ですが。親の役割、関わり方というのも大切です。8割は好きなようにさせて、2割は親の言う通りにさせる、それくらいのバランスがいいそうです。親自身が充実して生活している、その姿を見せるのも大事なのでしょう。疲れたらゴロゴロもしたいですけどね。
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「大人のための~」とタイトルにあるように、若者の就職難の問題がグラフの数字のみでどことなく他人事っぽく語られている部分が気になるといえば気になった。
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データを読むのはちょっとたいへんだが多少斜め読みでも。なかなかバランス良く労働の実情や課題と行われている支援がわかるような。精神保健について別の本を併せて読むとなおさらバランス良く理解できる気がする。いろんなひとに薦めたい本
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