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経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには 中公新書

大竹文雄(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社/
発売年月日 2005/12/20
JAN 9784121018243

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経済学的思考のセンス

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商品レビュー

3.9

56件のお客様レビュー

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2020/02/11

「お金がない人を助けるにはどうしたら良いですか?」 運や努力や能力によって様々な格差や不平等が生じます。 小学5年生の質問が大人に深く刺さります。 僕は福祉の世界からこの問題を見ていますが経済学からの視点を示唆してくれる本です。 マリッジプレミアム 「マトモな男は絶対結婚してい...

「お金がない人を助けるにはどうしたら良いですか?」 運や努力や能力によって様々な格差や不平等が生じます。 小学5年生の質問が大人に深く刺さります。 僕は福祉の世界からこの問題を見ていますが経済学からの視点を示唆してくれる本です。 マリッジプレミアム 「マトモな男は絶対結婚している」 のではなく 「結婚によって男は仕事ができるようになる」 良い男は結婚しているのではなく結婚して良い男になると神学論争に決着がついたように思います(笑) 著者の調査によると 日本人の7割を超える人が 「十分な格差がないと人々は努力しない」 過半数が 「所得は各人の選択や努力によって決まる」 と考えるとのこと 日本人の支持を得るためには 「努力しているにもかかわらず運が悪い人を広く救う制度に変える」 ことが必要とのこと。 低所得者への再分配だけでは支持は得られないとのことです。 確かに生活保護制度への風当たりの強さはその裏返しなのかもしれません。 ただ運が悪かった人を見つけるのは大変なんですよねσ^_^;

Posted by ブクログ

2019/06/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

行動をうながすためのインセンティブを見ていったり設計したり、また、統計データから相関しているものをどう読み解くか、その因果関係への着眼点の持ち方、それらが、本書のタイトルになりテーマとなっている「経済学的思考のセンス」になる。本書は2005年刊行の本ですが、すでに行動経済学の考え方が取り入れられていたり、格差や不平等に関する着眼点や論考にも先見の明があり、現在でも通用する内容になっています。最初は、イイ男ははやく結婚しているものなのか、それとも、はやく結婚して守るものができたため、あるいは妻に育てられたため、などによってイイ男になったのか、といったおもしろトピックをとりあげて、経済学的な視点といったものに慣れていく感覚ですすんでいきます。それは、プロ野球監督の能力とはなにか、だとか、オリンピックの国別メダル獲得予測に関するものだとか、週刊誌の見出し的なトピックのものが多い。中盤から最後までは年金問題や格差問題を正面から扱い、不平等というものにドスンとぶつかっていく硬めの論考になっていきます。それは大まかに見ていくというのとおは逆で、ミクロな部分を仕分けしていくように、そして、本書の前半部分で親しんできた経済学的な着眼点と思考を用いての分析になっていきます。低所得者は怠惰であるからそうなった、つまり努力が足りないからだ、と考える日本人は多いそうで、さらにはアメリカ人的な考え方でもあるようです。ヨーロッパのほうでは、幸運や持って生まれた才能に大きく左右されるものだと考える向きが強いそう。これは、努力も幸運も才能も、どれもが低所得や高所得に影響するもので、どれか一つというわけでもなければ、どれが一番というものでもないのかもしれない。また、努力が足りないから低所得なのだ、と考える向きの強いアメリカでは、「今は低所得だけど、転職によって高所得を得られる可能性はずっとある」というように、所得階層間での移動率が高い。幸運や持って生まれた才能が大きく関係すると考えるヨーロッパでは、所得階層は固定的。日本はどちらなのかといえば、所得階層間の移動率は低いのに、考え方は努力が足りなからだ、というもので、なんだか組み合わせが悪いものになっている。努力しても所得階層間の移動率が低いので、努力が報われない可能性が比較的高いのに、それでも努力が大事でな要素であって、運・不運や持って生まれた才能は努力よりも影響は小さいと考える。よく日本人は「自己責任」という考え方をするので、そういった場面での冷たさが指摘されることがあります。こういう、社会の構造と心理のアンバランスさがそういった日本人の意識を醸成しているのだろうなあと思いました。アメリカ人のいう自己責任と日本人のいう自己責任ははっきり違ってきますからね。努力すれば報われるアメリカンドリームの世界を前提とした自己責任と、せいぜい大学入学までの努力が比較的報われて、それ以降の努力は報われない世界を前提にした自己責任と、まったく違いますよね。

Posted by ブクログ

2018/11/27

大竹先生の著書はもう3冊目になるので、書かれている内容はすんなり理解できた。競争万歳の経済学者なのに、その必然的な帰結である格差について否定的なのは意外だった。 最後に経済学的思考とはインセンティブと因果関係の正しい理解であると大胆に総括されていたが、大竹先生の専攻分野は広い経済...

大竹先生の著書はもう3冊目になるので、書かれている内容はすんなり理解できた。競争万歳の経済学者なのに、その必然的な帰結である格差について否定的なのは意外だった。 最後に経済学的思考とはインセンティブと因果関係の正しい理解であると大胆に総括されていたが、大竹先生の専攻分野は広い経済学の極一部分であり、さすがにそんな狭い定義に経済学は収まらないだろうと思われる。

Posted by ブクログ

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