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日本文化のかくれた形 岩波現代文庫 学術128

加藤周一(著者), 木下順二(著者), 丸山真男(著者), 武田清子(著者)

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内容紹介 内容:日本社会・文化の基本的特徴 加藤周一著. 複式夢幻能をめぐって 木下順二著. 原型・古層・執拗低音 丸山真男著. フロイト・ユング・思想史 武田清子著
販売会社/発売会社 岩波書店/
発売年月日 2004/09/16
JAN 9784006001285

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日本文化のかくれた形

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商品レビュー

4.1

7件のお客様レビュー

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2010/05/28

評論家、劇作家、政治…

評論家、劇作家、政治学者(思想史家)、近代日本思想史家がそれぞれ独自の視点から述べて講演会の記録。読みなれないと難解な印象を受ける文章もあるが、何度も読むうちに他の文章連関して考えることができるため、所謂「日本文化」について考える際の入り口としてお薦めします。

文庫OFF

2014/10/05

[ 内容 ] 日本の社会・文化・思想の深層に内在する「かくれた形」(アーキタイプス)とは何か。 「競争的な集団主義」など五つの特徴を分析する加藤氏、能におけるリアリティの表現から文化を論じる木下氏、歴史意識の「古層」を探る自身の歩みを俎上にのせる丸山氏、そして固有の形の模索から普...

[ 内容 ] 日本の社会・文化・思想の深層に内在する「かくれた形」(アーキタイプス)とは何か。 「競争的な集団主義」など五つの特徴を分析する加藤氏、能におけるリアリティの表現から文化を論じる木下氏、歴史意識の「古層」を探る自身の歩みを俎上にのせる丸山氏、そして固有の形の模索から普遍的な規範を見出そうとする武田氏。 日本文化の「個性」の本質に迫った刺激的な講演会の記録。 [ 目次 ] 1 日本社会・文化の基本的特徴 2 複式夢幻能をめぐって 3 原型・古層・執拗低音―日本思想史方法論についての私の歩み 4 フロイト・ユング・思想史―補論 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

Posted by ブクログ

2012/05/04

講演録ですので、口語調である分読みやすい構成にはなっているのですが、その中で用いられれる特定分野の専門用語などについてはかたわらに辞書か何かを置いておかないと意味を負えなかったりします。その点では、レベルのだいぶ高い講演録(http://www.iwanami.co.jp/mor...

講演録ですので、口語調である分読みやすい構成にはなっているのですが、その中で用いられれる特定分野の専門用語などについてはかたわらに辞書か何かを置いておかないと意味を負えなかったりします。その点では、レベルのだいぶ高い講演録(http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/6001280/top.html )だとも言えそうです。講話者のラインナップを見ればそれも納得なのですが。 この公演そのものが1981年に国際基督教大学(http://www.icu.ac.jp/)で開催されたこともありまして、扱われている時代の出来事は、最近のものではありません。しかし、そこで取り上げられているものに古びた感覚は覚えない分、講話者の視点と知性が21世紀の今になってもそう簡単にはさびつかないほど強靭のだろうと思います。 この本には、4人の方が登場します。加藤周一、木下順二、丸山眞男、武田清子です。うち、現在も存命でいらっしゃるのは武田氏だけです。加藤周一氏(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E8%97%A4%E5%91%A8%E4%B8%80)の話は、日本人と日本がもつ社会的特徴を示しています。そこには、もちろん戦後日本が敗戦の傷をいかに残し、一方で意識的に無視し、またいかにだましながら生きているかをするどくえぐり出す力を持っているように感じられました。そのあたりは、印象的文章をご参照ください。加藤氏の書籍を近々読むのでそこで彼の思考に触れたいと思っています。 2人目に登場するのは木下順二氏(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E4%B8%8B%E9%A0%86%E4%BA%8C)ですが、能という理解の深くない芸術の中でも『井筒』と『実盛』という作品の流れに沿った説明は、とても細かく専門的で、読み進めるのに大変苦労した章でした。この人の名前を聞いて思い出すのも『夕鶴』(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%95%E9%B6%B4)くらいでしたので…。でもそう思っていると意外と重要だということもありますよね。 私も今回の木下氏の論考を読むに当たっては、多分にもれず、苦労して何もチェックせずに丸山氏の章に進むのですが面白いことに丸山氏の章を読むことで木下氏の講話部分における日本文化の特徴が分かってくる場面がありました。自分であり同時に他人であるという表現は、加藤氏が言うところの全体責任を求め、個人にそれを帰させない点と似ているとも感じられました。その点は、この本の章立てに感謝したいですね。 3人目の丸山氏(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%B8%E5%B1%B1%E7%9C%9E%E7%94%B7)の講話で目的とした「執拗低音」がようやく登場しますが、政治学を勉強した自分にとっては得るものも共感できるところも一番多い章でした。マルクスが記すところの土台(バージス)と丸山氏の古層とを峻別するために生み出された音楽用語を隠喩として用いた執拗低音という言語的響きには、たしかに時代や体制が移り変わろうともなかなか変化しない日本人的基質のようなものをうまく言い当てているように思えました。 最後に武田氏(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E7%94%B0%E6%B8%85%E5%AD%90)の論考では、先の3人が日本人と日本文化に焦点を当てた話をユング研究の成果を用いて「人間」を対象とした簡潔な考察を用いて締められています。キリスト教的価値観からみた人間の個性と、社会で生きる上でのある程度の共通性としてのアーキタイプスを考察しており、日本人のそれとどこが同じでどこが異なるのかを少し離れて見つめ直す点では締めくくりに相応しいといえます。 全体を読むと、その分野分野で著名な功績を残された方であっても、掘り下げていけば日本人とその人間たちにより紡がれる日本文化の実践というものがどのようなものであるかを知るには好材料を提示してくれる刺激の多い書籍です。

Posted by ブクログ

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