ジャック・トラウトさんの本は初めてだったがとてもよかった。さすがマーケティングの第一人者。マーケティングとはこういうものだとわかった。トラウトの考えが凝縮された一冊だといえる。発刊日が2004年と比較的新しいのでずれてない。経営学の知識を実際のマーケティングに生かしたいと考えている方にぴったり。ただボリュームはちと寂しい。

---------------------------------------------- ▼ 100文字感想 ▼　 ---------------------------------------------- 成功するのに何より必要なのは、優れた戦略しかない。 と言い切っているのが小気味よい。なるほど、戦略とは リーダーシップなのか。しかるべき立場のものが、しかる べき方策を示すこと。それを実行するのが戦術なのね。 ---------------------------------------------- ▼ ５つの共感ポイント ▼　 ---------------------------------------------- ■戦略を成功させるためには、戦略とは何かを明確にし、 　顧客や従業員に絶えず伝えていかなければならない。 　シンプルで焦点を絞った使用価値提案である。言い換 　えれば、自分の会社から買ってもらう理由を伝えるのだ ■差別化の手段になるのは結局のところ、なじみのある、 　安心できるもの ■企業が詳細な調査をしたり、今後の動向について議論 　を重ねたりするとき、その企業の戦略は間違った方向に 　進ものだ。戦略は綿密に立てられるが、誤った仮説を事 　実として前提にしている場合が少なくない ■柔軟であれ、勇気を持て、大胆であれ、事実を知れ ■数字に生きるものは、数字に殺される。戦略が正しけれ 　ば、数字は後からついてくるのだ