タイトル通り、読むとほっとします。 禅の言葉なんて難しいのかなと思っていたけどそんなことはありませんでした。 書いている内容も、内容を伝えるやさしい（優しい・易しい）言葉もほっこりします。 何度読んでも心にすっとはいってきます。その時々の自分の心境によっても、身に沁み方や沁みる言葉が変わるので何度も何度も読めます。 大きな発見に気づかせてくれる、というよりは、普段自分が何気なく過ごしている日常を振りかえさせてくれるような感じです。心の持ち方が変わるので、読んだ後の日常の過ごし方も変わります。 例えば、「一期一会」という言葉が紹介されています。「たとえ同じ人に再び会えたとしても、同じシチュエーションや、同じ関係、同じ心境で会えることなどないのです。だから厳密には人は毎日が一期一会なのです。」と書いてありました。同じ人でも、前会ったときとはちがう人、同じ人でも一期一会、と思うと、その人のことをより大切に思えるようになりました。 この本で一番目に紹介されている言葉は、「日日是好日」です。私はこの本を読んで初めてこの言葉を知りました。そしてこの言葉がすきになりました。そして後日、本屋をぶらぶら歩いていたところ、「日日是好日」というタイトルの本が目に飛び込んできました。中をぱらぱら見て、すきな感じの文章だと思ってすぐに買いました。読み終えて、やはりいい本でした。本が本をつなぐような不思議なご縁を感じました。 初めて勤めた会社の初めての上司にいただいた大切な一冊です。