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殺人の門

東野圭吾(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店
発売年月日 2003/09/05
JAN 9784048734875

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商品レビュー

3.2

135件のお客様レビュー

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2023/12/01

いつもいつも人生を狂わされてきたあの男を殺したい。どうしても殺したい。心の奥底に潜む殺人願望。何度も殺人の手前で挫折を繰り返すので結構イライラさせられる。最後までもやもや。

Posted by ブクログ

2023/11/28

(2023年11月24日から28日にかけて読破) 田島和幸は、可哀想だ。父は開業医だが、休みの日は釣りばかり。母は開業医の夫を支えて入るが、料理とかは雑だし、休みの日は友達と遊んでいる。主人公の心の支えは、トミさんというおばさんだけ。 ある時、祖母が亡くなる一件があり、葬儀に...

(2023年11月24日から28日にかけて読破) 田島和幸は、可哀想だ。父は開業医だが、休みの日は釣りばかり。母は開業医の夫を支えて入るが、料理とかは雑だし、休みの日は友達と遊んでいる。主人公の心の支えは、トミさんというおばさんだけ。 ある時、祖母が亡くなる一件があり、葬儀に参列した和幸だが、祖母の異臭に耐えられないところを父に叱られ、葬儀中の食事を禁止された。さらに、祖母は両親に殺されたのではないかと、周囲から悪い噂を立てられ、警察まで来る有り様。その後、両親の仲は悪くなり、離婚。和幸は父親に引き取られた。 だが、父親が志摩子という女性と会うようになった辺りから、和幸の家庭は崩壊した。父親は志摩子と歩いていたところを、謎の男に襲われて負傷、右手に後遺症が残るが、治療は一切行わなかった。さらに、志摩子と会うために、歯科院の資金に手をだし、経営が大きく傾き、税理士だのが訪れる有り様になるまで発展。父親はその後、荒れた生活に陥り、主人公は「呪」「殺」の書かれた葉書を受け取って以降、荒れた父親と恐怖の葉書に怯える毎日を送る。 さらに、中学時代には同級生からのいじめに苦しめられた。集団無視は愚か、暴力、跳び箱の中に飛び込められ、マットで出られなくされるなど、いじめはエスカレート。その上、高校時代では、恋人ができたのにも関わらず、数日のうちに破局。恋人は自殺に追い込まれ、和幸は恋人の母親から恋人が妊娠したことを知らされる。なぜ、和幸が疑われなければならなかったのか。 だが、父親は志摩子と会う度に、家賃などを勝手に使い込むなどに荒んでしまい、見かねた和幸は、志摩子に「父と別れてほしい」と懇願してしまう。しかし、和幸の願いはむなしく、アパートを売りに出された末、和幸は松戸の親戚に送られてしまう。その家は、和幸には苦痛だった。使用できる家具が限られ、大半が使えなかった。 やがて、社員寮がある工場に就職するが、寮は古く、住み心地が悪く、和幸の心に似ている気がした。先輩社員からも嫌がらせが起き、会社内で孤立化、作業も雑用しかなくなってしまう。 工事を退職した和幸は、倉持修にそそのかされ、商社に就職するが、悪徳セールスの仕事を余儀なくされ、辛い思いをする。ほどなくして商社は倒産し、悪徳セールスに加算したと警察から疑われてしまう。 やがて、和幸は美晴と結婚するが、早々に浮気を疑われ、結婚生活は修羅場に。美晴はクレジットカードを使うなど、浪費癖が治らず、夫婦喧嘩の末、離婚寸前に。由布子が間に入るが、美晴は偽名浮気女と仲良くなってしまう。さらに、美晴の家族は、美晴の浪費癖に手を焼いていたこともあり、和幸の不安は高まってしまう。 最終的には、倉持修を刺した疑いを警察にかけられるも、嫌疑不十分で釈放された。和幸はおそらく、倉持修に対する殺意を度々抱いていたことがわかった。やはり、和幸には、殺人に手を染めることは、難しかったのだろう。

Posted by ブクログ

2023/05/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本書を読むのは2回目。1回目に読んだ内容をほとんど覚えていない。殺人をするときの境界線に関しての物語ということは覚えているが、詳細まですっかり忘れてた。 主人公は中島和幸。幼馴染みの倉田修。この二人の関係性が幼少の頃から大人になるまで書かれている。中島の実家は歯医者でお父さんが経営している。母親は主婦で父方の祖母と同居している。お手伝い(トミさん)を雇うことが出来るほどの収入がある。一方、倉田の実家は豆腐屋。中島は倉田と仲が良いが、倉田は中島を下に見ている節があり、いつも悪事に引き込んでいる。 ある日、祖母が急死したが、死因が毒殺なのではないかという噂が町中に流れ、父親が経営していた歯医者がその影響で潰れてしまう。そんな中、父親と母親の仲が悪くなり、離婚する。和幸は父親と暮らすことを決意する。歯医者が潰れ、父親は酒浸り、繫華街のキャバ嬢にはまってしまう。そして、所有地をアパートに替え、賃貸で収入を得るようになるが、その賃貸収入を父親はキャバ嬢につぎ込んでしまう。そして、父親はそのキャバ嬢にもてあそばれていたことに気が付き、彼女を殺そうとするが、失敗する。 そんな父親に嫌気が指し、和幸は勤めに出る。就職先は家具屋で販売員。そこで一生懸命に働き、会社からの信頼も得て、落ち着いた生活を送る。そこへ倉田が現れ、 次々と和幸を悪事へと導いていく。 倉田の紹介で晴美という女と会い最終的に結婚するが、その女は浪費癖が酷く、どんどんと預金がなくなっていく。そんなところにある女が現れ、和幸はその女と浮気をしてしまい、その仕返しに晴美は更にサラ金に手を出し、借金地獄に陥る。そんな折、倉田が救いの手を差し伸べ、金を融通する。晴美を和幸に仕掛けたのは、倉田だった。 結局、晴美と離婚するが、倉田は金に困っている和幸を株のコンサルティング会社の経理担当にする。そのコンサルティング会社はインチキ会社で客から苦情が出て、最終的に倉田は警察に追われる。経理担当だった和幸も警察から聴取を受けるが、利用されていたことが警察に理解されて、罪にはならなかった。しかし、和幸は今までの倉田から受けた酷い目に対し、ついに堪忍袋の緒が切れ、和幸を殺しに行く。しかし、殺そうと思っていたところに、倉田に騙された客が倉田を殺してしまう。 ある日、幼少時代に金を騙しとられた男に会い、その男から倉田の素性や性格などを聴く。そして倉田は小さい頃から裕福だった和幸を妬んでいたことを知り、ついに怒りが頂点に達し、病院で意識不明状態に在った倉田の首を絞める。その時に殺人をする境界線が来たことを実感する。 一ページが二段組で、400ページもある長編小説だが、和幸と倉田の関係がずっと書かれていて、だんだん嫌になってきた。そして、晴美が和幸に悪態をつく場面なんかは本当に吐きそうになるほどきつい場面だった。

Posted by ブクログ

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