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翔ぶが如く 新装版(七)
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翔ぶが如く 新装版(七)
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3.6
38件のお客様レビュー
西郷を立て鹿児島が立…
西郷を立て鹿児島が立つ。大久保に十分な準備・勝算はあったが、精神的なショックは大きかった。西南戦争、悲劇の幕開け。
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「まるで水滸伝の世界のような」気勢で生まれた薩軍は、戦略をもたず「大挙、熊本城に押しかける」という方針を決めた。そうすれば、熊本鎮台の薩摩兵は、寝返ってくるし、百姓あがりの徴兵どもは震えあがって逃げ出すと。「おいは日本で唯一の大将である」と西郷は自認していた。「作戦会議」は子ども...
「まるで水滸伝の世界のような」気勢で生まれた薩軍は、戦略をもたず「大挙、熊本城に押しかける」という方針を決めた。そうすれば、熊本鎮台の薩摩兵は、寝返ってくるし、百姓あがりの徴兵どもは震えあがって逃げ出すと。「おいは日本で唯一の大将である」と西郷は自認していた。「作戦会議」は子どもっぽく浮かれていた。敵についての認識の甘さは、前代未聞というべき289
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「尊王攘夷」のスローガンで始まった筈の倒幕運動から、明治維新が為ってみたら、幕末からの開国方針が何も変わっていないという、この歴史の流れが、長らく釈然としなかったのだが、これを読んで、漸く腑に落ちたというか――当時の士族達も釈然としなくて、だからあちこちで士族の反乱が起きて、最終...
「尊王攘夷」のスローガンで始まった筈の倒幕運動から、明治維新が為ってみたら、幕末からの開国方針が何も変わっていないという、この歴史の流れが、長らく釈然としなかったのだが、これを読んで、漸く腑に落ちたというか――当時の士族達も釈然としなくて、だからあちこちで士族の反乱が起きて、最終的に西南戦争に至ったのね、と。しかし、旧支配層の武士は既得権益を取り上げられ、庶民は税金やら兵役やら負担が激増した、この明治維新という大改革が、よく破綻・瓦解しなかったものだという、新たな疑問が湧いてきた。
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