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映画はおそろしい

黒沢清(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 青土社
発売年月日 2001/02/23
JAN 9784791758708

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商品レビュー

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2018/01/11

本人が、自身の本や言葉への関心の薄さをどれほど強調しようと、黒沢清の文章はそこはかとないおかしみと洞察力と瞬発性に満ちている。 そのフォーマットの違いにも関わらず、私は彼の映画と同等の、時にはそれ以上の破壊力を感じる瞬間があって、この本に掲載されている文章の一部(トビー・フーパー...

本人が、自身の本や言葉への関心の薄さをどれほど強調しようと、黒沢清の文章はそこはかとないおかしみと洞察力と瞬発性に満ちている。 そのフォーマットの違いにも関わらず、私は彼の映画と同等の、時にはそれ以上の破壊力を感じる瞬間があって、この本に掲載されている文章の一部(トビー・フーパーとかオリヴェイラとかサンダンスとか)はまさに彼の真骨頂と言えるだろう。 しかも、驚くべきことに、ラストには「人間なんかこわくない」という大円団ともいうべき真に感動的な書き下ろしまで準備されている。カサベテスへの迂遠な、しかし、心からの感謝と賛辞。 『ならば私は、やはりあらゆる歴史から切り離された現在この時の「いかがわしさ」と「出鱈目さ」を積極的に受け入れようと思う。人間ドラマ、恋愛、政治、要するになんでもいいのだ。デジタルであろうがアナログであろうが構いはしない。それらをことさら有り難がりもせず恐れもせず、時間ある限り撮れる範囲のものを撮る』 この先に心震える宣言に至るのだが、それは読んでのお楽しみ。 映画、という名の世界への圧倒的な肯定の力。 そこに没入すること。畏怖すること。疑うこと。夢見ること。それら全てを含めて映画であること。 そう、映画なんかおそろしくはない。

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2014/01/04

・映画はうそだと言われてしまうメディア。 ・人生にかかわる恐さをホラー、武器でなんとかできる怪物を相手にするのは活劇。 ・悪魔のいけにえ……観客の無意識の想像力をねじふせる。 ・ごく普通の映画なるものはどこにあるのか。 ・映画好きの観客は映画をすべて見ていると仮定するしかない。→...

・映画はうそだと言われてしまうメディア。 ・人生にかかわる恐さをホラー、武器でなんとかできる怪物を相手にするのは活劇。 ・悪魔のいけにえ……観客の無意識の想像力をねじふせる。 ・ごく普通の映画なるものはどこにあるのか。 ・映画好きの観客は映画をすべて見ていると仮定するしかない。→ゴダールは映画史を意識した映画作りをする。 ・イーストウッドは世界最強。 ・ユリシーズの瞳……串団子のような映画。 ・モンタージュに翻弄された歴史。 ・Helpless……暴力は、それ自体がすでに関係性だ。 ・感銘させる人間ドラマ/魅せるスペクタクル/センス。 ・要するにこういうものだという言い切りの頼もしさ。 ・フーパーやカーペンターやイーストウッドだけでなく、カサベテスを高く評価している。

Posted by ブクログ

2010/08/15

共感したよ。久しぶりだよ。なんとなく、でも真摯に、物語は作られるべきだよ。 抜き書き。 ・映画というのはどうしても現実と物語の中間に存在しているようだ。(たぶん小説も)P12 ・現実の死とは、おそらく何の誇張も省略もない無愛想な出来事に違いない。P69 ・『野外における危険な生...

共感したよ。久しぶりだよ。なんとなく、でも真摯に、物語は作られるべきだよ。 抜き書き。 ・映画というのはどうしても現実と物語の中間に存在しているようだ。(たぶん小説も)P12 ・現実の死とは、おそらく何の誇張も省略もない無愛想な出来事に違いない。P69 ・『野外における危険な生物』P201 ・ならば私は、やはりあらゆる歴史から切り離された現在この時の「いかがわしさ」と「出鱈目さ」を積極的に受け入れようと思う。人間ドラマ、恋愛、政治、要するに何でもいいのだ。デジタルであろうがアナログであろうが構いはしない。それらをことさら有り難がりもせず恐れもせず、時間ある限り撮れる範囲のものを撮る。おそらくそれは、作家性の否定ということになるだろうが、実は私はそれでほっと胸をなで下ろすのだ。作家……ああ何という不変の匂いが立ちこめるまぼろしのような存在。だって、もう一度言うが、私は絶対に上等の人間ではなく、無教養で通俗的で、およそ作家とは程遠いキャラクターであることがはっきりしている。どっこい映画は、そのような者にも撮ることができる、ということを証明するために私は撮る。それ以外にない。P265

Posted by ブクログ

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