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探偵物語
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探偵物語
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
テレビの、工藤ちゃん…
テレビの、工藤ちゃんと呼ばれ、女にモテる探偵(松田優作)をイメージして読みはじめると、違和感があるが、これはこれで、完成形。
文庫OFF
当然ドラマから読む気になったのだが、解説にもあるように設定が同じなだけでテイストはまったく異なっていた。どうもこのテのハードボイルドは日本が舞台だと「なんだかなー」という印象がぬぐえない。悪くはないんだけどね。次は「蘇る金狼」だ。 それにしても小学生の頃(?)ドラマオープニングで...
当然ドラマから読む気になったのだが、解説にもあるように設定が同じなだけでテイストはまったく異なっていた。どうもこのテのハードボイルドは日本が舞台だと「なんだかなー」という印象がぬぐえない。悪くはないんだけどね。次は「蘇る金狼」だ。 それにしても小学生の頃(?)ドラマオープニングで「原作 小鷹信光」のクレジットを見たあと、地元の図書館で新書版を見つけて以来、約20年(?)ぶりにようやく読んだわけだ。
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松田優作主演の伝説的テレビドラマの方が有名な作品。本書はその原作(原案)にあたる。私はテレビドラマを見たことがないので、それとは比較できない。本作品を読んで感じたのは、テレビドラマがどれほど伝説的であっても、本書は極めて優れたハードボイルド作品だということ。探偵の工藤のキャラクタ...
松田優作主演の伝説的テレビドラマの方が有名な作品。本書はその原作(原案)にあたる。私はテレビドラマを見たことがないので、それとは比較できない。本作品を読んで感じたのは、テレビドラマがどれほど伝説的であっても、本書は極めて優れたハードボイルド作品だということ。探偵の工藤のキャラクター設定は典型的なハードボイルドではあるが理想像である。そして、小説のテンポの良さからくるエンターテインメント性は癖になりそうだ。古い作品ではあるので、登場するガジェットーー公衆電話とか留守番電話のテープとかーーに古くささを感じてしまう。そこは時代の流れなので仕方がないが、むしろ感じ取るべきは、ハードボイルドという男の生きざまだろう。工藤探偵だけでなく、本作品に登場する男はみんなハードボイルドな生き方をしている。日本風にいえば武士道に通じるものがありそうだ。 作者の小鷹氏は残念ながら2015年に鬼籍に入られた。私がハードボイルドを読もうとしたきっかけもミステリマガジンで氏を知ったからなのであるが、評論や小説を読むにつれて、氏の偉大さを知ることになる。ハードボイルドに出会えて良かったと思う。
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