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ダロウェイ夫人

ヴァージニア・ウルフ(著者), 丹治愛(訳者)

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定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社/
発売年月日 1998/07/04
JAN 9784087732986

ダロウェイ夫人

¥220

商品レビュー

3.9

14件のお客様レビュー

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2024/02/07

三浦瑠麗だったかがなにかで挙げてたので手に取った。登場人物が多く、一人称と三人称の入れ替わりの多さで読み込むにはなかなか時間がかかる。 海外小説を読んでいると、文化の違いを感じることが多い。ちゃんと読めているようで、何も理解出来ていないような。自分の価値観がどこまで当時の思想価値...

三浦瑠麗だったかがなにかで挙げてたので手に取った。登場人物が多く、一人称と三人称の入れ替わりの多さで読み込むにはなかなか時間がかかる。 海外小説を読んでいると、文化の違いを感じることが多い。ちゃんと読めているようで、何も理解出来ていないような。自分の価値観がどこまで当時の思想価値観に当て嵌まるのか。流石にイギリスの当時の風習等を調べながら読む余裕は無いので、自分だけの特別な発見が見つかると良いが

Posted by ブクログ

2021/08/12

神谷美恵子の『ヴァジニア・ウルフ研究』を読む前に、最低もう一作、ウルフの小説を読んでおきたかった。 最初、河出書房新社の世界文学全集の『灯台へ』を読もうと思ったのだが、誰かに貸してあるようで、見つからない。 そんな訳で、本書を手にした。/ 読み終わって驚いた。 結末が思っていた...

神谷美恵子の『ヴァジニア・ウルフ研究』を読む前に、最低もう一作、ウルフの小説を読んでおきたかった。 最初、河出書房新社の世界文学全集の『灯台へ』を読もうと思ったのだが、誰かに貸してあるようで、見つからない。 そんな訳で、本書を手にした。/ 読み終わって驚いた。 結末が思っていたものと違っていたのだ。 テレビ人間の僕にはありがちなことなのだが、映画『めぐりあう時間たち』に引きずられてしまったようだ。 同じように、映像作品だけ観て原作も読んだような気になっているものも、一つ一つ原作にあたってみなければならない。/ ダロウェイ夫人、ピーター、セプティマス、それぞれの孤独が輪郭もくっきりと描かれている。 こんなにも読み心地のいい「意識の流れ」があっただろうか? 僕は、『波』よりも、こちらの方が好きかも知れない。 別に、『波』が嫌いだという訳ではないが、こちらの方が登場人物の心に寄り添いやすいように思える。/ また、本自体も紙の質感が柔らかくて、しっとりしていて、軽くて、手に持ったときのフィット感がたまらない。 集英社版の単行本(丹治 愛訳、2003年)だが、残念ながら特にシリーズ作品ではないようだ。 手が喜ぶ本というものがあるのを初めて知った。/ 話は脱線するが、先日、最後まで読むのを断念したケイト・アトキンソンの『マトリョーシカと消えた死体』と、本書の違いは何処にあるのだろうか? 僕には、二つともよく似た文体で書かれているように思えた。 だが、前者を読むのは苦痛に感じ、後者の文章は実に心地よく馴染んでくるのだ。 確かに、両方とも「意識の流れ」の文体を採用しており、その方法は主要人物のみならず、周辺人物にも適用されている。 だが、後者には主要人物と周辺人物の描き方には、明らかに濃淡が感じられる(諸々の人物たちの描写の間から、ダロウェイ夫人、セプティマスなどの焦点人物の姿がものの見事に立ち上がって来る)、一方、前者には遠近法の不在が強く印象に残った(まさに、「ブロディを探せ」状態に陥ってしまう)。 つまり、全ての登場人物が、ほとんど同じ大きさに描かれていると感じてしまうのだ。/ もう一つには、読む側の問題もあるだろう。 僕は、『マトリョーシカ…』をミステリーとして読み始めたので、『失われた時を求めて』を読むとき、多くの人が冒頭のあの長々しき不眠の描写の部分で挫折してしまうように、数多の登場人物のどうでもいい心の動きの描写の洪水の中で、「失われたミステリーを求めて」立ち往生してしまったのだ。/ 《「ご覧なさいよ」と、彼女は哀願するように言った。ホームズ先生が実在するものに注意を向けさせなさい、ミュージック・ホールに連れていきなさい、クリケットをさせなさいと言っていたからだ。クリケットはとても素晴らしい野外スポーツです、とホームズ先生はおっしゃった。ご主人に最適のスポーツです、と。 「ご覧なさいよ」と彼女はくりかえした。 見よ、と見えざるものが彼に命じた。その声が交信しているのは、人類のなかでもっとも偉大な存在、生の世界から死の世界へ送られたばかりのセプティマス、人類社会を改新するためにやって来た主、人類社会を覆う毛布、日差し以外のなにものにも打ち負かされない雪の毛布のように横たわり、永遠に消え去ることなく永遠に苦悩するもの、贖罪の山羊、永遠の苦悩者。だけどぼくは望んでいない、永遠の苦悩、永遠の孤独なんかを。彼は手を振ってそれらを払いのけながら、うめいた。》

Posted by ブクログ

2020/03/24

3度目くらいの通読。 前と違うのは、【ダウントン・アビー』をラストまで見通したおかげで1920年代のロンドンをまるで知ってるかのように思い描けること、ほして、私がクラリッサとほとんど同じ年齢になったこと。 有力者の昼食会に呼ばれなかっただけで落胆するとか、娘との間に感じる距離と焦...

3度目くらいの通読。 前と違うのは、【ダウントン・アビー』をラストまで見通したおかげで1920年代のロンドンをまるで知ってるかのように思い描けること、ほして、私がクラリッサとほとんど同じ年齢になったこと。 有力者の昼食会に呼ばれなかっただけで落胆するとか、娘との間に感じる距離と焦りとか…わかる、わかるよ、クラリッサ! そして自分が物事を感じる心を擦り減らして鈍くなっている恐れも。 彼女が最後に自殺するように記憶違いをしていた。映画の『The Hours』と混濁したわね…これも加齢だ。 この本の装丁、とても好き。単行本で買っておいてよかった。

Posted by ブクログ

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