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パニック発作、自分が壊れていく 私はアダルト・チルドレン

高橋いずみ(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 1997/12/10
JAN 9784062089807

パニック発作、自分が壊れていく

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2013/07/22

普段はこのような分量の本は他の本と一緒に「回し読み」するのだけれども、この本だけは一気に読み上げてしまった。引き込まれた。感動した。心動かされた。 ・・・というか、「苦しんでいるありのままの自分」と臆することなく向き合う勇気をもらった。 今の、自分の置かれている状況と重なる...

普段はこのような分量の本は他の本と一緒に「回し読み」するのだけれども、この本だけは一気に読み上げてしまった。引き込まれた。感動した。心動かされた。 ・・・というか、「苦しんでいるありのままの自分」と臆することなく向き合う勇気をもらった。 今の、自分の置かれている状況と重なるところがあったからだ。 いや、著者の場合は、自分なんかよりももっとひどいパニック症状の人生を歩んできたし、また女性であるためひどい生理痛や不妊に悩まされてきた。 これは、男性には分からないのだが、繰り返し描かれているその描写を読んでいて、「女性のしんどさちゃんと向き合って理解してあげよう」と思いました 「アダルト・チルドレン」というのは、きちんと家族の機能を果たしていない家庭の中で育ったまま大人になった人が、自分を肯定できず苦しみの中にある自分を受け入れるための言葉である。(西山明著の本でこの言葉が広く定着した。) 親に愛されず、「いい子」を演じ続けてきた筆者が、「パニック障害」になり、何年かかっても、どこの病院にも受け入れてもらえず、また周囲の人、さらには医師や看護師にも理解してもらえず、傷つけられながら、誰にも分かってもらえないという孤独と苦しみを赤裸々に告白しています。 読みながら、怒りと悲しさがこみあげてきました。 でも、ひょっとしたら、その中の一人に私だってなっていたかもしれません。 生れてからずっと自分の心の奥底に溜まり続けていた死ぬほど辛い苦しみの連続を、素直に勇気をもって吐き出して、表現して、そして本にしてくれた著者に感謝したいです。 「生きること。それは、一生懸命な人ほどたやすくない。でも生きていれば、必ず幸せを感じられる。愛を感じられる。 人をどれだけ愛し、尽くし、自分をどれだけ愛せるかが大事なのではないかと思う。そして、小さなことでどれだけ満足できるか、幸せを感じられるのか、それが生きるということだと思う。 私は悲しい思いをした分、つらい思いをした分、小さなことで喜びを感じられるのだ。 幸せを感じられるのだ。たくさん笑えるのだ。」 「生きていく上で大切なのは、自分を愛すること、人を愛すること、人を信じること、人を許すことではないのだろうか。」 人生を、病気を抱えて生きていくって辛い。そしてなおさら周囲の正しい理解や支援がなければそれは余計だ。 きっと神を呪いたくなることもあるかもしれない。 でも、だからこそ、分かる「人間にとって一番大切なもの」が見えてくるのかもしれません。 今、心の病気を抱えて苦しみの中にある人、そしてそれを支える人にも是非読んでもらいたいと心の底から思います。

Posted by ブクログ

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