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駆ける少年
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駆ける少年
¥220
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商品レビュー
3.6
16件のお客様レビュー
三作品が収録されてい…
三作品が収録されていてちょっとお得な感じの本。鷺沢さんらしく、とにかく背景描写が凄いうまい。言葉の節々にその時の気持ちが隠されていて、何度も読みたくなる。個人的に表題作よりも【痩せた背中】の方が好きだったりする。青年が主人公の話だが、どちらかというと女性に読んで欲しい一冊だ。
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明らかに初期の作品と…
明らかに初期の作品とわかる出来。書き過ぎ。主人公の心情やら、主人公が推察した相手の心情やら、何から何まで全部書いてしまっているので、息苦しい。「行間」が無いカンジ。半分くらい削ぎ落とさないと、円熟期のあの「しみじみ感」は出ないのだろう。夢や追憶の差し込み方もちょっと強引。滑らかさ...
明らかに初期の作品とわかる出来。書き過ぎ。主人公の心情やら、主人公が推察した相手の心情やら、何から何まで全部書いてしまっているので、息苦しい。「行間」が無いカンジ。半分くらい削ぎ落とさないと、円熟期のあの「しみじみ感」は出ないのだろう。夢や追憶の差し込み方もちょっと強引。滑らかさが不足。短編三作、全部相当悲しいプロットだが、前述の理由により感情移入できず、全く泣けない。ただ、「この人も最初っからスゴかったわけじゃないんだ…」とわかったので、妙に安心したりもした。
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鷺沢萌文学忌、葉桜忌。 「葉桜の日」からか、季節からか? 2004年35歳自死。 1992年泉鏡花賞受賞作。 上智大学在学中に文學界新人賞を最年少受賞。そして美人さんだったのだ。才能と美貌に羨望していた。 銀河の町・駆ける少年・痩せた背中 の短編3編 「駆ける少年」は、彼女...
鷺沢萌文学忌、葉桜忌。 「葉桜の日」からか、季節からか? 2004年35歳自死。 1992年泉鏡花賞受賞作。 上智大学在学中に文學界新人賞を最年少受賞。そして美人さんだったのだ。才能と美貌に羨望していた。 銀河の町・駆ける少年・痩せた背中 の短編3編 「駆ける少年」は、彼女の父親の物語に近いのだと思う。鷺沢さんは、父親の事業失敗により、高校時代からは、経済的に厳しい生活を送っていたようだ。そして、大人になってから、隠されていた家族の出自を知る。そこにかなりこだわりを持って調べている。その家族を父親の視線で書かれている。 みずみずしいという表現で紹介されているけれど、行間を読ませる巧みさがあり、若さより苦しさを感じる。
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