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涙が流れるままに ローリング・ストーンズと60年代の死

A.E.ホッチナー【著】, 川本三郎, 実川元子【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店
発売年月日 1991/12/25
JAN 9784047911963

涙が流れるままに

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2013/08/31

 あるインタビューでポール・マッカートニーは <ビートルズは a phenomenon(現象)だったから消えてゆくのは当然だった> と述べていたが、それは同じころに活躍した他のグループにも言えることなのだろう。ローリング・ストーンズも同様で、彼らは解散こそしなかったが、草創期のリ...

 あるインタビューでポール・マッカートニーは <ビートルズは a phenomenon(現象)だったから消えてゆくのは当然だった> と述べていたが、それは同じころに活躍した他のグループにも言えることなのだろう。ローリング・ストーンズも同様で、彼らは解散こそしなかったが、草創期のリーダーともいうべきブライアン・ジョーンズの追放とその直後の死とともに、かつての煌めくばかりの野性的な輝きは次第に失われてしまった。  エルヴィスに憧れ、チャック・ベリーを崇拝し、飢え死にしそうになりながらもギターの練習と曲作りにひたすら励んだ10代の貧しい反逆児たちは古臭い大人の壁をぶち壊して成功を遂げたが、やがて60年代も末になり自分たちも大人になると、それぞれの個性と目指す方向の違いから強い絆で結ばれていたはずのメンバーのなかに溝が広がっていったというのは、今にして思えば当然すぎるほど当然の話であろう。とはいえ、かつて彼らの音楽に魅せられていたファンにしてみれば、辛くも哀しい真実である。  マリアンヌ・フェイスフルはミック・ジャガーのことを <醜いけれど、かわいかった> と本書で述べていたが、それはデビュー当時のローリング・ストーンズにも言えることだろう。そのなかでブライアン・ジョーンズだけは顔立ちに品があり、衣装も抜群のセンスを見せ、当時の日本人は見たこともないような妙な楽器を弾きこなしていただけに、ドラッグで転落していったのはまことに惜しまれる。キース・リチャーズもエリック・クラプトンもとんでもないジャンキーのどん底から立ち直って現在も第一線で活躍しているだけに、残念としか言いようがない。  本書のタイトルはおそらくマリアンヌ・フェイスフルとミック・ジャガーが歌って大ヒットした As tears go by を和訳したものと思われるが、そのためにミックが中心となっているような印象がある。しかし、原題は Blown away、つまり <吹っ飛ばされる> という意味である。おそらくブライアン・ジョーンズという稀有な才能も、60年代という嵐のような時代が孕んでいた強烈な爆風に吹き飛ばされ、それで死んでいったのだという意味が込められているのだろう。  本書にちりばめられた当時の関係者へのインタビューはまことに興味深く、今では遠い記憶の彼方に消え去ってしまった60年代を vivid に蘇らせてくれる。

Posted by ブクログ

2006/04/20

ブライアン・ジョーンズの死、60年代のストーンズを描いたノンフィクション。著者が多くのストーンズ関係者にインタヴューをし、その彼らの生の声で構成されている部分が多いので、分厚さの割にはとても読みやすい。謎の死の真相は推理、推測ではあるのだが、やはり衝撃的。

Posted by ブクログ

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