１巻完結。とても性癖に来た！物は残ったままで誰もいない世界は理想郷。"魔女"と言うより"女王様"的な美少女が懐いてくれるなんて言うこと無し。U35さんのイラストで描かれる彼女がとても可愛い。体験してみたい"旅 "ラノベでした。この二人の関係がとても心地好い。

いやあ愉しいなあ。 なんだか懐かしさと甘酸っぱさでニコニコしてしまう。 うん、こういうの好き。 全編、ほぼ主人公とヒロイン二人しか登場しないボーイミーツガールな物語。 ちょっとしたロードムービー風でもあるけれど実に王道な恋物語だ。 二人だけの道行きで次第に心触れ合っていく様が実にいい。 異世界から帰る前の葛藤も、あとから考えたら死ぬほど恥ずかしい行動も、いや、青春だよなあ。 うん、いいねえ。 そしてラストの読者の思い描く通りの一節まで、実に満足させて頂きました。 こんなストレートな恋物語はほんと久々。 ああ楽しかった。

タイトルに京都とあったので惹かれて読んでみたものの、京都は京都でも京丹波が舞台で、当地のローカル要素も特になかった。ローカル要素は全体に薄く、強いて言えば東名が出てくるくらい。内容としては(最初は)冷淡な少女と二人きりの異世界にすっ飛ばされて、何やかやするうち仲良くなり、という総じてオーソドックスな内容。異世界での顛末を実体験として引き継げないのだったら、最終的にうまく付き合いが持てないのも無理はないという感じがあった。花織の祖母アリスの手紙の文章がいいなと思った。