ある日突然自分の好きな人が存在諸共消滅する。自分以外の誰の記憶の中にも存在しない。 こんなの絶望でしかないよね:(´◦ω◦｀): タイムリープという不可思議な現象に巻き込まれていく崇希と茉莉。 突然消滅してしまった茉莉を崇希は救えるのか。 私もタイムリープ出来る能力があったらきっと何度も何度も使ってしまうんだろうな

高校３年生の夏、主人公の神名崇希が密かに恋していた常盤茉莉が消えます。周りの人の記憶も消えてしまい、生きていたこと自体が消えてしまいます。なぜか崇希だけがその記憶が残っていて、その辛い現実が受け入れられずに2年間引きこもり、20歳になった時にあるきっかけで２年前の春にタイムリープします。もう一度茉莉に出会った2度目の崇希は、茉莉が消えてしまわないように彼女との距離を縮めて行きます。 タイムリープがエッセンスとしてファンタジー要素で入っていますが、崇希と茉莉に同級生の吉沢瀬里香、真嶋勇吾を加えた恋愛物語です。 スラスラと読みやすく、ドキドキしながらあたたかくなれます。時をうまく使ったお話です。

主人公以外の人間の記憶ごと恋人が消えてしまった喪失感を脱せないでいる主人公が，消える前の時点へと突然タイムリープし，消失を回避しようとする物語．ただ，消失を防ぐ手立ても，タイムリープと消失がどう繋がっているのかも，最終的に明らかにはならないので，タイムリープ自体が主題とはやや言いづらい．全体としては取り巻きキャラも含めた4人の人間関係と，後半は主人公・ヒロインのいちゃいちゃがメインといったところ．骨子はいいと思うのでできれば2巻か3巻くらい使って，きちんと掘り下げてほしかったと思う．