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i(アイ)

西加奈子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社
発売年月日 2016/11/30
JAN 9784591153093

i(アイ)

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商品レビュー

3.8

412件のお客様レビュー

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2024/04/02

アイという名前の主人公。 両親は日本人とどこだかの国(忘れちゃった)の人。 アイはシリアから養子として引き取られてきたので、両親との血の繋がりもないし、顔も全く違う。 小さい時から、自分の生まれた国は不幸な人がたくさんいるのに、自分は幸福になっていいのだろうか?という疑問を持...

アイという名前の主人公。 両親は日本人とどこだかの国(忘れちゃった)の人。 アイはシリアから養子として引き取られてきたので、両親との血の繋がりもないし、顔も全く違う。 小さい時から、自分の生まれた国は不幸な人がたくさんいるのに、自分は幸福になっていいのだろうか?という疑問を持って生きています。 テーマは、毎日のように世界には戦争もあり震災もあります。 そして犠牲者も出るわけで。 それに対し、祈ることしかできないとなげくより、祈ること、その人たちを思うことでもちゃんと救うことになっているよ(救うまで行かないけれど)ということなのかなと思います。(ちょっと上手く書けませんが……)

Posted by ブクログ

2024/03/30

シリアに生まれ、アメリカ人の父と日本人の母の養子になった主人公のアイ。高校時代の数学教師に「この世界にアイは存在しません」と言われ、その言葉の反芻する。自分の存在意義は何なのか。アイデンティティは何なのか。世界で起こる災害や事件などの悲劇と自分の境遇を照らし合わせ、その答えを模索...

シリアに生まれ、アメリカ人の父と日本人の母の養子になった主人公のアイ。高校時代の数学教師に「この世界にアイは存在しません」と言われ、その言葉の反芻する。自分の存在意義は何なのか。アイデンティティは何なのか。世界で起こる災害や事件などの悲劇と自分の境遇を照らし合わせ、その答えを模索しながら成長する物語。 特に心に響いたのは、アイが体外受精で身籠った子を流産してしまった場面。 悲劇を免れた側の人間は、悲劇に目を背けることに罪悪を感じる。しかし、悲劇の本当の苦しみは知りたくない。誰だって悲劇を避けたいし、逃れたいし、選ばれたくない。悲劇に見舞われた人からすれば、そういう人たちに対して「この悲劇を、一度でも体験してみろ」と思うだろう。 この考えは、アイが流産という悲劇の当事者になって初めて気づくのであるが、私も悲劇の本当の苦しみを知ったときに、同じように思うのかも知れないと感じた。「悲劇は同情すればいいってものじゃない」と言われているような気がして、耳が痛かった。

Posted by ブクログ

2024/03/17

シリアに生まれ、アメリカ人の父と日本人の母のもとに来たアイ。彼女は自分のルーツと恵まれた環境に不安と罪悪感を抱えていた。 いつしか世界で起きた事件や災害の死者数をノートに記録することが習慣となったアイが、成長するなかで自身を肯定できるようになる物語。 今作では、世界で起きたこと...

シリアに生まれ、アメリカ人の父と日本人の母のもとに来たアイ。彼女は自分のルーツと恵まれた環境に不安と罪悪感を抱えていた。 いつしか世界で起きた事件や災害の死者数をノートに記録することが習慣となったアイが、成長するなかで自身を肯定できるようになる物語。 今作では、世界で起きたことがニュースやノートの文章として時々登場した。そして中盤では、日本で起きた出来事もアイが経験したこととして描かれる。 その箇所を読んだとき、何故だか日本で起きたことが描かれることを想定していなかった自分に気づいた。それは世界で起きたことに心を痛めながらも、自分の身に起きることを想定していなかったアイと近いものがあったのかもしれない。 ラストシーンは、自分の存在を肯定できなかったアイがもう一度生まれ、自分の存在を再確認するかのようなシーンだった。とても素敵で印象的なシーンだったと感じた。 アイの繊細さが周りの人には向けられず自分本意な言動に感じる場面もあったけれど、自分の中に傲慢さや矛盾はあっても、それでも自分自身は自分の存在を肯定しようというメッセージを感じた作品だった。

Posted by ブクログ

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