商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2015/01/22 |
JAN | 9784103329138 |
- 書籍
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絶唱
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商品レビュー
3.6
194件のお客様レビュー
短編集。いつものホラー的なほんのりとハラハラするような感じじゃなくて、心にトラウマや傷を負った人の心が人によってじわじわ救われていくような、温かい気持ちで終わる話が多かった。かなりすき! 湊かなえさんの書く文章って本当にすてきで、人間の儚さとかまるで目の前に景色が広がっていくよう...
短編集。いつものホラー的なほんのりとハラハラするような感じじゃなくて、心にトラウマや傷を負った人の心が人によってじわじわ救われていくような、温かい気持ちで終わる話が多かった。かなりすき! 湊かなえさんの書く文章って本当にすてきで、人間の儚さとかまるで目の前に景色が広がっていくような風景とか、繊細でためいき 最後の親友の話、とても好きだった、 自分の宝物みたいな夜を思い出して温かくなった
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4つの中編で構成されているが、登場人物がリンクしていて楽しめた.トンガ王国のおおらかな人たちとゲストハウスを経営している尚美さんの動きが面白かった.トンガで活動してきた国際ボランティアの残滓があちこちに出てくるのも、嬉しい感じだ.様々な行事の描写があったが、お葬式の場面が良かった...
4つの中編で構成されているが、登場人物がリンクしていて楽しめた.トンガ王国のおおらかな人たちとゲストハウスを経営している尚美さんの動きが面白かった.トンガで活動してきた国際ボランティアの残滓があちこちに出てくるのも、嬉しい感じだ.様々な行事の描写があったが、お葬式の場面が良かった.阪神淡路大震災に関連した表題作は期待ほどではなかったが、女子大生の生態が上手く表現されていたと思った.
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最終章『絶唱』 「自分は相手にとっての一番ではない」と親友との間にすら一線を引いている。 逆に、自分にとっての唯一の誰かもいない。 だから危機に陥った時に呼ぶたった一人もいない。 親友が危機に陥っていても、何もかもを捨てて駆けつける事ができない。駆けつけるという発想すら浮かばない。 そして、そんな自分に嫌気が差した時に、自分を一番にしてくれそうな都合のいい人に縋ってしまう。 そんな主人公の気持ちに共感してしまって、泣きそうになってしまった。 かつて、「あなたの一番大切なものはなんなの?」と聞かれて答えることができなかった自分と似ていすぎて。 今も私はあまり変わっていないし、その答えを決めきれていないけれど、主人公のように誰かのもとに迷わず駆けつけられるようになれるだろうか。 その他三編も好きだったし、震災の話やトンガ王国や宗教観について思うところもあったはずだけれど、最終章が個人的に刺さりすぎて飛んでしまった。
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