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未来をつくる権利
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未来をつくる権利
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商品レビュー
3.1
11件のお客様レビュー
新しい権利を発見・発明することこそが、未来をつくるのだ。 なんとかなる社会、って良い言葉だな。 当たり前のようでいて当たり前になってない不便さが横行する社会。普通であることが求められるこの社会で、ほんのちょっとだけ世間の普通にくくれない人たちも、普通に普通だと言える社会を。 見え...
新しい権利を発見・発明することこそが、未来をつくるのだ。 なんとかなる社会、って良い言葉だな。 当たり前のようでいて当たり前になってない不便さが横行する社会。普通であることが求められるこの社会で、ほんのちょっとだけ世間の普通にくくれない人たちも、普通に普通だと言える社会を。 見えてるようで見えてないこと考えきれていないことって多分たくさんある。 みんななんとかなる社会に。 ありがとう。
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これからの世界、こういう権利があるといいんじゃないの、既存の権利もこういうふうになっていくといいんじゃないのというのをチキさんが講義形式(?)で紹介する本。実はちょっと粗製的な感じのする本で主張としてはあまいかなーという感じがするところもところどころ。現状の不便を実例を引いて紹介...
これからの世界、こういう権利があるといいんじゃないの、既存の権利もこういうふうになっていくといいんじゃないのというのをチキさんが講義形式(?)で紹介する本。実はちょっと粗製的な感じのする本で主張としてはあまいかなーという感じがするところもところどころ。現状の不便を実例を引いて紹介したうえでこうなるといいよねということをちょっと紹介しているんだけど、こうなるといいよねという部分がおおかたうなずけはするんだけど、どうも説得力というか根拠に欠ける感じ。思いつきとまでは言わないけどとりあえず言っとくみたいな。材料は挙げるからその先は読者が自分の頭や行動でつくり出してってことかもしれないけど。 リバタリアン(自由意志主義者)であるリチャード・セイラーとキャス・サンスティーンの『実践行動経済学』での主張をヒントにした結婚制度の民営化(p.143)という提案が、実現の可否・要否はとりあえずおいといて、面白いと思った。 結婚って行政に届け出るからいってみれば国家資格ってわけだよね。それを民間の認証にしてもいいじゃないかというもので、まあ、国家資格を必要としなくて事実婚という人たちもいるし、宗教のおゆるしを得ないと結婚できないなんていうのは(行政にも届け出るかもしれないけどそれ以上に)宗教という民間組織に認めてもらってこその結婚ってことで現在でもあること。それをたとえば同性どうしを認証するような団体が認めるようなことになればというわけ。さらには、結婚相手はキャラクターとかでもいいんじゃないとか書いていて、とりあえず言ってみるということでは面白い。自分としては、そんなに結婚の幅を広げるより結婚なんて制度そのものをなくしてしまえばいいのにと思うけど! でも、結婚ってなんで「国家資格」なのかっていうと、せめてそのくらい縛りがないと人の気持ちは移ろいやすく、気持ちだけに任せていられないってことでの現状なんでしょうね……なんてことを思った。
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「社会が抱える問題」を考えるとき、正直なところ何から手をつけたら良いかわからない、と私自身戸惑いがあった。 新聞を読むのが手っ取り早いかと思うと、意外ととっつきにくくて難しい。 新聞はもちろん読んだ方がいいけれど、そこに書いてあるのは基本的に「現場はこう動いてますよ」という経過...
「社会が抱える問題」を考えるとき、正直なところ何から手をつけたら良いかわからない、と私自身戸惑いがあった。 新聞を読むのが手っ取り早いかと思うと、意外ととっつきにくくて難しい。 新聞はもちろん読んだ方がいいけれど、そこに書いてあるのは基本的に「現場はこう動いてますよ」という経過報告だ。 政府がこういう法案を決めようとしている、とか、ある国で紛争がおきて難民が出ている、など。 そういった報告を読んでも、じゃあ自分にとって社会はどうあって欲しい?という「疑問」に直結するわけではない。 そんな時、他の人の打ち出した「疑問」をなぞることで、考えを深めていけることもある。 本書はそういう意味で、とても助けになってくれる本だった。 文章は読みやすいので、中学・高校生でも読み通せると思う。 著者の6つのテーマのたてかたはユニークだ。 トイレに行くことも権利、睡眠をとることも権利。という、身近すぎて疑問を抱かなかったことに気づいたり、また公害病やハンセン病などのテーマについては、改めて考えるところがあった。 取材にもとづく「証言」や、実際に書かれている条文を引用として盛り込んでいるので、身近な疑問を考えることから初めて、社会問題につなげていくことができると思う。 こういう本はもっと沢山読みたいな、と思った。
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