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廃墟に乞う
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廃墟に乞う
¥693
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商品レビュー
3.2
143件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
直木賞受賞作。 短編6編ですが、全て続きです。 ・オージー好みの村 ・廃墟に乞う ・兄の想い ・消えた娘 ・博労沢の殺人 ・復帰する朝 精神的疾患を患い、休職中の刑事が、友人・知人に請われて、北海道各地の事件を解決する手伝いをしていく物語。 ミステリーです。 殺人事件が発生するので、ミステリーは苦手ですが、なんでしょうこの物語は、人の切なさや哀愁みたいなものを感じて、好感を持ちました。 小説読了200冊。ブクログ内で。
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第百四十二回直木賞受賞作品。とある事件をきっかけに療養の身分となった北海道県警の仙道孝司氏が携わる6つの事件簿。字面だけみるとワクワクする設定なのだが物語に深みや重厚感はない。いずれの物語でも展開は予想を超えないものだし事件背景の考察もそこそこに終焉となる。また、休職中の刑事が身...
第百四十二回直木賞受賞作品。とある事件をきっかけに療養の身分となった北海道県警の仙道孝司氏が携わる6つの事件簿。字面だけみるとワクワクする設定なのだが物語に深みや重厚感はない。いずれの物語でも展開は予想を超えないものだし事件背景の考察もそこそこに終焉となる。また、休職中の刑事が身分を明かしたり隠したりしながら捜査まがいの越権行為が許容されるのか非常に疑問。警察関係者はもとより関係者の一般人もすんなり状況を受け入れる設定にいささか無理を感じる。新幹線ホームで購入して移動中の読書には適しているが、直木賞と言われるとやや疑問が残る作品であった。
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主人公は、過去の事件によるPTSDで休職中の刑事。心療内科を受診しながら、いささか暇を持て余している。そんな彼の元へ、過去何かしらの事件で関わりをあった人達から、相談の形式で事件解決の依頼が入る。それぞれの事件を扱った、6編の連作短編。 休職中という立場から事件に関わるので、捜査...
主人公は、過去の事件によるPTSDで休職中の刑事。心療内科を受診しながら、いささか暇を持て余している。そんな彼の元へ、過去何かしらの事件で関わりをあった人達から、相談の形式で事件解決の依頼が入る。それぞれの事件を扱った、6編の連作短編。 休職中という立場から事件に関わるので、捜査の主体とはならず、依頼者の話から事件周囲の人間関係、その背景を探りながら、真相に近づく。 推理する構成にもなっているけど、一緒に流れを読みましょうという感じ。緊迫感ばかりの刑事物よりも、好きかもしれない。 「廃墟に乞う」は、犯人の男の少年時代の家庭背景と過去と現在の事件が悲しい結末となった。
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