商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 2003/04/20 |
JAN | 9784104596010 |
- 書籍
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重力ピエロ
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重力ピエロ
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商品レビュー
4
919件のお客様レビュー
映画と併せて
穏やかな父と美しい母、仲の良い兄弟。遺伝子よりも強い「最強の家族」の絆が心地よい。連続放火犯を追うミステリ風味だけど、その謎解きよりも魅力的な、軽やかで暖かいドラマがある。読み始めたら止まらない一冊。
abtm
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
仲が良い家族が連続放火魔を捕まえるべく、推理をする。 軽快なユーモアに彩られた重たいストーリー。 とても面白かった。 一人一人のキャラクタが濃く、面白く、透明な人物は出てこない。 中でも主人公の弟、春がとても魅力的だ。 春の価値観は世間とは乖離していて、0か100しかないようなところもある。 ただそれが故に基準と罰が明確で、直接手を下すやり方は痛快だ。 また、春の 「人間が性的なのはわかるんだ。必要なことだからさ。俺はそれが嫌だっていうんじゃないんだよ。兄貴。ただ世の中からセックスが消えた途端に、人生が終わってしまうような奴らが大嫌いなんだ。普段の生活を、次のセックスまでの穴埋めとしか考えていないような男は多いよ。多いし、醜い。作家や哲学者がね、セックスや暴力の話をして、さも自分は人の上にいるような顔をしているのも大嫌いだ。そんなのはアフリカの草原でガゼルの子供を食いちぎっているライオンに聞かせたら、鼻で笑われる。『セックスと暴力、ああ、あれね』ってさ。『そんなことは知っているから、もっと面白い話を聞かせてくれ』俺は野生動物なら絶対にそう言う」 というセリフは世の中で一般的な価値観を元にしたものではないかもしれないが、 男性社会の空気を読み、私が言えなかった考えを春が代弁してくれたと感じ、心に残った。
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どんでん返しなどはなく割りと先は読める。だがテンポが良くスラスラと読み進められる。 春の考えもわかるがどちらかというよりも兄より。 「罪にはさ、その理由や意味なんて関係ないんだ。『何をやったか』という結果だけで判断すべきなんだ」
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