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日本の教育を考える 岩波新書

宇沢弘文(著者)

¥858

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/
発売年月日 1998/07/21
JAN 9784004305668

日本の教育を考える

¥858

商品レビュー

3.3

5件のお客様レビュー

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2020/06/18

経済学の泰斗として、自らの経験をもとに教育について述べている。経済学が専門ではあるため、教育の専門からすると物足りないところはあるが、これくらい社会的一般に教育のことを理解してくれる人が増えれば今の教育の変えどころも、自ずからわかるはずだ。今の教育は、この本の書かれた後、2006...

経済学の泰斗として、自らの経験をもとに教育について述べている。経済学が専門ではあるため、教育の専門からすると物足りないところはあるが、これくらい社会的一般に教育のことを理解してくれる人が増えれば今の教育の変えどころも、自ずからわかるはずだ。今の教育は、この本の書かれた後、2006年の教育基本法改正によりとどめをさされたと実感する。

Posted by ブクログ

2017/01/21
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※このレビューにはネタバレを含みます

1998年刊行。著者は中央大学教授、東京大学名誉教授。本書の記述は、著者の自叙伝、あるべき高等教育(その実例としての鳥取県「公園都市」構想)、経験的大学論、デューイを軸とするリベラル教育思想、リベラル批判に対する反批判等がない交ぜで、やや焦点がぼやけている感はある。また、リベラル的発想自体は否定しないが、個人の特性に即した教育と教育の平等とは、内実如何によっては対立・競合関係を生む場合があり、また理念として平等をあげつつも内実が伴わないこともありうる。個人の教育要請に合致させつつ平等を図る制度構築。 これが重要なのだが、本書では一般論はともかく、制度の具体面になると平等を否定的に、大学の大衆化を否定的に、ともとれる論を展開し、少々戸惑う。他方、著者がライフワークとする環境問題と経済学の総合化、環境経済学の黎明、新古典派経済学者との論争、大学紛争時の東京大学経済学部の裏面、米国大学から東大復帰の際に明朗化した東大の年功序列的悪癖等は、かなり興味深い。また「自動車の社会的費用」発刊後に受けた誹謗中傷は著者の立脚点と日本社会の暗部を知る上でも意義深い暴露であろう。 ただ、教育をテーマとして掲げる場合不可避的な自由、個人の人格的価値の尊重と平等との相克は、実に慎重な検討を要し、安易な論を展開すれば忽ち説得力が欠けてしまう。平等一辺倒でも、自由一辺倒でもないバランスが求められているはずだが、残念ながらこの点の慎重さは、本書で伺うことは難しい。

Posted by ブクログ

2014/03/06

経済学者の著者が、リベラルな教育のあり方について語った本です。 著者は、デューイのリベラリズムの立場からの教育論や、ヴェブレンの大学論を紹介した上で、ボウルズ=ギンタスの「対応原理」についての説明をおこなっています。ボウルズとギンタスの2人は、アメリカの教育制度が、アメリカ資本...

経済学者の著者が、リベラルな教育のあり方について語った本です。 著者は、デューイのリベラリズムの立場からの教育論や、ヴェブレンの大学論を紹介した上で、ボウルズ=ギンタスの「対応原理」についての説明をおこなっています。ボウルズとギンタスの2人は、アメリカの教育制度が、アメリカ資本主義の矛盾をそのまま写し取っていることを指摘しました。著者はこの「対応原理」を受けて、学校教育制度の問題は社会の問題であり、社会との密接なつながりの中でリベラリズムに基づく教育の形を探ろうとしています。 理想主義的な教育論が展開されていますが、中学生のときに高木貞二の『解析概論』をほとんど読んでしまっていたという著者の基準で教育を論じることには、やや違和感を覚えます。

Posted by ブクログ

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