2015年ライトノベル年間ランキング & 10大ニュース

一番売れたライトノベルは?
ブックオフオンラインのラノベ総合ランキング

ライトノベル総合ランキング

新旧人気作のそろった総合ランキングとなりました。メディア化ラノベが強い傾向にあり、売上も好調です。また、『彩雲国物語』『狼と香辛料』など末永く人気なライトノベルが多くランクインしてくるところが、ブックオフオンラインの特徴です。『ダンまち』『六花の勇者』『ヘヴィーオブジェクト』は2015年にアニメ化したラノベとして、ランキング上位へとあがってきました。

※2015年1月1日から10月31日までの売上データをもとに作成

女性向けライトノベルランキング

ブックオフ流ランキング

異世界《転移・召喚・転生》

人気作を連発している異世界転移系ラノベ。今後は「こんな異世界に行ってみたい!」がキーワードになってくると、ラノベ担当者は思っています。俺TUEEEプラス異世界での生活を描いた日常ものも人気です。

1冊完結単巻

気軽に読める1冊完結ラノベ、でも中身はめちゃくちゃ濃いんです。1冊完結のなかに作家のすべてを注ぎ込んだ入魂のライトノベル。短いストーリーを深く味わえるのが魅力です。あなたの心に残る1冊になることを祈っています。

2015年新作ラノベ

2015年発売の新作ラノベをピックアップ。異世界転移系、そして単行本サイズのラノベが多数をしめる結果となりました。料理・食べものラノベが今後人気を集めるかも……?

1990年代のラノベ

ちょっと懐かしい1990年代のラノベですが、2015年の現在も売上は好調です。『フルメタ』新作アニメや『セイバーマリオネット』シリーズ復活など、リバイバルや原点回帰もひそかな人気となっています。ライトノベルの歴史をつくりあげてきた名作に触れてみてください。

ラノベ担当ミヤザワの2015年ベスト5

エンターブレイン

至高の重量感と満足を味わえる

オーバーロード

丸山くがね/so-bin

最強の力を持ち、異世界ともいえるゲーム世界に取り残された主人公が、自分に絶対の忠誠を誓った部下たちとともに、人々に恐れられないように牙を研ぎながら生き抜いていく物語です。その重厚さはもとより、世界設定の緻密さに感動する小説になっています。

オーバーラップ文庫

異世界に希望はありませんでした

異世界迷宮の最深部を目指そう

割内タリサ/鵜飼沙樹

希望に満ちた異世界はここにはありません。混乱と焦燥、恐怖と悲観が物語を盛り上げます。絶望的な試練を乗り越えたあとの絶望に、ページをめくる手がとまりません。だれにも真似できない歪んだライトノベルがここにあります。

富士見ファンタジア文庫

目指すは人気のラブコメ漫画!

オレと彼女の萌えよペン

村上凛/秋奈つかこ

お仕事ラノベの快作としておすすめしたい1冊。人気漫画家になるために、ラブコメ展開を実践してみる物語を、ここまで熱く描ける作者がすごい。キャラクターの魅力もあいまって、極上のラブコメラノベになっています。

MF文庫J

忘れられない絶望感がここにある

絶深海のソラリス

らきるち/あさぎり

閉鎖された深海を舞台に異形の怪物と戦うパニック小説。容赦なく蹂躙され殺害される仲間を前に、あなたの心は正常を保てるか。絶望への結末、読み終わったあとの余韻はライトノベル随一です。

GA文庫

胸に響く儚い純愛ストーリー

未来/珈琲 彼女の恋。

千歳綾/アマガイタロー

幼なじみとの結婚を阻止しに、未来から自分の娘がやってきた。幼なじみと存分にキャッキャウフフしたり、極度のファザコン娘といちゃいちゃしたり、家族の絆を感じたり。ひと息入れたいときに読める1冊です。おすすめ。

情報

ラノベ担当ミヤザワが2015年に読んだ本のなかでおもしろかった5冊をピックアップしました。
宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する
エイルン・ラストコード
姫騎士とキャンピングカー
中古でも恋がしたい!
もおすすめです。

2015年ラノベの10大ニュース

『ゼロの使い魔』続刊決定

ヤマグチノボルさんの逝去により絶筆となった『ゼロの使い魔』でしたが、遺されたプロットをもとにした続巻の刊行が決まりました。だれもが待ち望んだ物語の結末を見守りましょう。

単行本レーベル、次々創刊

ライトノベルはほとんどが文庫本で出るものでしたが、近年は単行本サイズのライトノベルが増えてきました。オーバーラップノベルス、NOVELiDOL、サーガフォレスト、カドカワBOOKS(合併レーベル)が2015年に創刊しました。

レーベルの枠を超えたコラボレーション

プロジェクト・クオリディア』や『艦これ』など複数のレーベルをまたいだラノベが注目を集めています。KADOKAWAの統合が大きな要因のひとつと考えられますが、今後もこの流れはつづきそうです。

異世界転生系ラノベは今年も大躍進

2015年に刊行された異世界へ行くラノベは197タイトル以上。いまだ人気の第一線です。最近は、男性向けラノベは転生ものが人気で、女性向けだと乙女ゲームの世界が人気になっている傾向があるようです(ラノベ担当者調べ)。

ラノベ原作アニメ27タイトル。一迅社文庫、初のアニメ化

2015年放送のラノベ原作アニメは27タイトルでした。常時6タイトル以上のラノベ原作アニメが放送している計算です。ラノベはアニメの原作としても注目を集めています。一迅社文庫初のアニメ化ラノベ『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件』が放送となり、OPにダンディ坂野さんが登場するなど度肝を抜かれました。

あの長編がついに完結

2015年に完結したライトノベル。僕は友達が少ない(全14冊)、あそびにいくヨ!(全20巻)、まぶらほ(全33冊)、星刻の竜騎士(全20巻)、ロウきゅーぶ!(全15巻)、パパのいうことを聞きなさい!(全18巻)、身代わり伯爵シリーズ(全23冊+短編集)、人生(全10巻)、とある飛空士シリーズ(全17冊)、ガンパレード・マーチ(全45冊)。

DMMオンラインゲームのノベライズ続々登場

艦これ』をはじめ、『千年戦争アイギス』、『かんぱに☆ガールズ』、『FLOWER KNIGHT GIRL-フラワーナイトガール-』が次々ノベル化。シリアルコード付きなど、新しい手法として注目されています。

「今だよ、比企谷。……今なんだ」

2015年も『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』旋風が巻き起こりました。アニメ『俺ガイル。続』では、あざといろはす、それある!などが話題となり、とくに平塚先生の「今なんだ」はファンの心に深く突き刺さりました。

『スレイヤーズ』25周年

ラノベにおいて重要な位置づけを持つ『スレイヤーズ』が、2015年で25周年をむかえました。「25周年あんそろじー」が発売になり、「記念展」を開催しました。名作はいつまでも色あせないおもしろさを放ちます。

KADOKAWAとはてなの小説投稿サイト「カクヨム」が始動

正確には2016年のニュースとなりますが……創作の場が大きく広がるプラットフォームをKADOKAWAとはてなが提供するという大きなニュースです。7つのジャンルでコンテンストを開催したり、公式の二次創作を解禁するなど、大きな反響を生んでいます。

2016年はこれがくる?

料理・食べものラノベに注目

まず、確実にきそう、というかもうすでにきているジャンルとして、「料理・食べものラノベ」がトレンド入りしそうです。料理や食事は、その世界の文化や風俗を表現するのに優れています。

グラウスタンディア皇国物語』のようにさりげなく食文化を紹介するものから、『異世界料理道』のように現地の食事に習いながら創意工夫していくもの、『異世界食堂』のように地球の料理が現地人に衝撃をあたえるラノベまで、多種多様にわたります。

新人賞から突出した才能が生まれる

つぎに、各レーベルの新人賞が注目をあびる日が近いと考えています。無難なおもしろさを持つライトノベルはたくさんありますが、突き抜けた特徴を持ったライトノベルは新人賞から生まれると思っています。

近年はWeb小説を中心とした自由なライトノベルが人気になっています。そんないまだからこそ、ものすごくとがったライトノベルが、各レーベルの新人賞からあらわれることを祈っています。

女性向け文芸が強い

大人の女性向けライトノベルの需要がぐいぐいあがってきています。

2015年には、ホビージャパンの「シンデレラノベルス」、一迅社の「メリッサ」などの単行本レーベルが創刊しました。幅広いファン層をほこるティアラ文庫を中心に、女性読者の力が強く感じられます。2016年以降もこの流れは変わらず大きくなっていくと予想しています。


ラノベ担当:ミヤザワ

売上ランキングとともに、今年1年間を振り返りました。ライト文芸、キャラ文芸、新文芸とよばれる、ラノベと一般文芸の中間ぐらいの小説が購買層を大きく広げています。映画になったりドラマになったりと人気はとどまりません。ラノベユーザーと一般文芸ユーザーの両者が、同じ方向にむかって歩みよれたのが、成功の秘訣だと感じています。ライトノベル業界、2016年の動向にも注目です。