芥川賞特集

芥川龍之介賞とは?

通称は芥川賞。各新聞・雑誌に発表された純文学短編作品中、最も優秀なるものに呈する賞です。
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2016年

第156回 下半期


受賞

しんせかい山下澄人

19歳の山下スミトは、“谷”と呼ばれる演劇塾を目指し船に乗った。その谷で待っていたのは、過酷な肉体労働や先生との確執などの問題がある、自給自足の共同生活だった。山下さんの若かりし頃の痛切な記憶が入り交じったかのようなストーリーと展開に最後までハラハラドキドキさせられます。

第155回 上半期


受賞

コンビニ人間村田沙耶香

36歳、古倉恵子。「普通じゃない子」と言われ生きてきた恵子は、これまでに恋愛経験はなく、コンビニでのバイト生活は18年にもなっていた。コンビニの“完璧なマニュアル”の中で生きがいを感じている彼女の前に、ある日婚活目的の新入り男性がやってきて……。

2015年

第154回 下半期


受賞

死んでいない者滝口悠生

大往生を遂げた男の通夜に子ども、孫、ひ孫たち30人あまりの親類たちが集った。皆それぞれが死に思いを巡らせる奇跡の一夜。2度目の芥川候補で受賞した滝口さんの本作は、故人の通夜により集まった三世代に渡る身内たちの行動や記憶を描いた物語。


受賞

異類婚姻譚本谷有希子

結婚4年目の主婦はある日気づく――。“自分の顔が旦那の顔とそっくりになっている”ということに。他人同士が他人ではなくなる「夫婦」の形の違和感をユーモラスに描く。平成25年に結婚した自身の結婚生活で感じたことも作品に影響しているようです。

第153回 上半期


受賞

火花又吉直樹

人気お笑い芸人の作品とあって、ノミネートの時点で注目を集めていた本作。「笑い」に塗した「人間味」が、時に無骨な筆致とも呼応し、まさしく“ウケた”結果が受賞へと至りました。売れない芸人徳永。師として仰ぐ先輩神谷。笑いについてアツく議論する、そんな登場人物たちの想いと運命が描かれます。


受賞

スクラップ・アンド・ビルド羽田圭介

3年前に会社を辞めた主人公の健斗は、司法書士の資格を得るため、独力で日夜勉学に励みつつ、その傍らで、苦労しながら転職活動を続けていました。そんななか、彼の隣には、毎日のように「死にたい」と漏らす祖父の存在が・・・。本作は「看護」を軸とした家族の物語が描かれます。テーマがテーマなだけに色々と考えさせられますが、シリアス一辺倒に堕さないユーモラスなやり取りもまた肝となっています。

2014年

第152回 下半期


受賞

九年前の祈り小野正嗣

シングルマザーの“母と子”の物語。三十五になるさなえはカナダ人の男に捨てられ、男との子供である幼い息子希敏を連れ、海辺の小さな集落へ帰ってきた。スイッチが入ると手が付けられない不安定な息子を持て余しながら、九年前の「ある言葉」を思い出す―。表題作他、四作を収録。

第151回 上半期


受賞

春の庭柴崎友香

舞台は東京都内にある古いアパートと、その隣に塀を挟んで建つ美しい洋館。そのアパートで一人暮らしをする、離婚したばかりの元美容師・太郎と、同じアパートに住む女性らとの日常を通して、何気ない「時間の流れ」や「暮らし」を表現しています。

2013年

第150回 下半期


受賞

小山田浩子

仕事をやめて夫の田舎に移り住んだ「私」が体験する出来事の物語。田舎での平凡な日常の中で、見たこともない奇妙な獣を見つけた私は、この獣を追いかけていくうちに得体のしれない穴に落ちる。異界と田舎の日常のはざまを描く作品。芥川賞を受賞した表題作ほか二篇を収録。

第149回 上半期


受賞

爪と目藤野可織

妻を亡くした男性の子供、3歳の幼い「わたし」の視点で、父の恋人の「あなた」を語る。「あなた」の子供の頃の日常と今の日常、父の表情や想い。全て娘の「わたし」が語り手となり、目と爪をモチーフに、日常に潜む男女のゆがんだ感情を描く実験的な作品。

2012年

第148回 下半期


受賞

abさんご黒田夏子

全編横書きで書かれ、固有名詞とカタカナを排し、ひらがなを多用した独特の文体で描かれている「abさんご」。「昭和」の知的な家庭に生まれたひとりの幼子が成長し、両親を見送るまでの美しくしなやかな物語が隠されています。

第147回 上半期


受賞

冥土めぐり鹿島田真希

裕福だった過去に執着し、借金を重ねる母と弟。彼らから逃れたはずの奈津子だが、ある日、夫が不治の病にかかってしまう。介護に明け暮れる奈津子…。老朽化したホテルを夫婦で訪れる旅の中で、奈津子は目をそらしていた過去と向き合っていく。

2011年

第146回 下半期


受賞

道化師の蝶円城塔

「これはペンです」などで知られる作家。帽子をすりぬける蝶が飛行機の中を舞うとき、『言葉』の網が振りかざされる。希代の多言語作家「友幸友幸」と、資産家A・A・エイブラムスの、言語をめぐって連環してゆく物語。


受賞

共喰い田中慎弥

17歳の遠馬は、愛する女性にさえ手をかける父を憎んでいた。嫌悪感を募らせながらも、自分にも父の血が流れていることを感じている。自分も父と同じなのか?暴力的な父と、自分を描く壮絶な物語。

第145回 上半期


受賞

該当作品なし

2010年

第144回 下半期


受賞

きことわ朝吹真理子

夢を見ない貴子と夢を見る永遠子。葉山の高台にある別荘で、幼い日をともに過ごした二人。遠子が15歳、貴子が8歳を最後に逢っていなかったが、別荘を取り壊すことになり25年の時を経て再会する。そして二人の時間が再び流れはじめる―。


受賞

苦役列車西村賢太

19歳の北町貴多は、雇い港湾人足仕事でその日暮らしの生計、お金に困ると母親から強奪するようにお金をむしり取る生活を送っていた。友達も彼女もいない貴多。ある日、そんな彼の生活に変化が訪れる。

第143回 上半期


受賞

乙女の密告赤染晶子

京都の外語大学でドイツ語を学ぶ女子大生のみか子。『アンネの日記』、「一九四四年四月九日、日曜日の夜」の暗唱を宿題に出され暗記に励んでいた。ところがある日、教授と女学生の間に黒い噂が流れる。その噂とは…。

2009年

第142回 下半期


受賞

該当作品なし

第141回 上半期


受賞

終の住処磯崎憲一郎

30を過ぎて結婚した男と女。彼は、今まで妻以外の相手とも恋愛を経験していたが、やがて自らの居場所を悟る。妻との関係に違和感を覚えながら過ごしてきた数十年という長い年月の流れを凝縮して描いた作品、日本発の世界文学。

2008年

第140回 下半期


受賞

ポトスライムの舟津村記久子

非正規雇用者として3つの仕事を持つ長瀬由紀子。彼女の目標は、自分の年収と同じ世界一周旅行の費用を貯めること。その費用は163万円。目標に向かい、その日から節約を試みるが…?

第139回 上半期


受賞

時が滲む朝楊逸

親友である梁浩遠と謝志強は、1988年に名門大学に入学する。多くの学生達と議論を重ねるうちに、「愛国」「民主化」「アメリカ」などについて考えるようになり民主化運動に参加する。しかし、運動を侮辱した労働者たちと口論のすえ乱闘を起こし…。

2007年

第138回 下半期


受賞

乳と卵川上未映子

豊胸手術を受けるため、姉の巻子とその娘・緑子が、主人公の住む東京にやって来た。豊胸手術しか眼中にない巻子と、反抗期の緑子のコミュニケーション手段は「筆談」だった―。3日間に痛快に展開される身体と言葉の交錯。

第137回 上半期


受賞

アサッテの人諏訪哲史

叔父の荷物を引き取りにアパートに行った主人公は、そこで叔父の残した日記を見つける。伯父とその妻の朋子の草稿を小説として構成していき、考察を重ね物語を作り上げていく。現代において小説を書く試みとは何なのか?

2006年

第136回 下半期


受賞

ひとり日和青山七恵

母の中国への転勤で親戚のおばさんと同居し始めた主人公。駅のホームが見える小さな平屋で暮らし始め、駅のキオスクと夜にはコンパニオンのバイトをする。恋をし、吟子さんとホースケさんの恋にあてられ、少しずつ成長していく。

第135回 上半期


受賞

八月の路上に捨てる伊藤たかみ

30歳の誕生日を機に離婚をしようとするフリーターの、夫婦破綻のてんまつが語られる暑い夏の一日。愛していながらなぜずれてしまったのか?現代の夫婦と家庭のありようを、かたちづくる男女の葛藤を描く3編を収録。

2005年

第134回 下半期


受賞

沖で待つ絲山秋子

福岡支社に配属された同期の太っちゃんと私は、分かり合える間柄だった。どちらかが死んだら、お互いのHDDを壊して人に知られたくない秘密を守るという約束をする。ある日太っちゃんは不慮の事故で命を落とす。約束を果たすべく彼の部屋にしのびこみ…。

第133回 上半期


受賞

土の中の子供中村文則

幼いときに両親から捨てられて養父母のもとで虐待を受けていた。あまりにも長い期間の恐怖を受けつづけたことによって、自ら恐怖を求めてしまうかのよう。彼は恐怖を克服して生きてゆけるのだろうか。

2004年

第132回 下半期


受賞

グランド・フィナーレ阿部和重

妻と離婚をし、職を失った男は故郷へ帰った。旧友に頼まれて子供たちの劇の演技指導をすることになる。そこで出会う二人の少女が、死を思っていることに気づくが傍観していた。劇は少女たちにとって最後の別れの儀式なのだろうか。終わり、それとも始まり…神町を巡る物語。

第131回 上半期


受賞

介護入門モブ・ノリオ

下半身不随となった祖母の自宅介護を日々続ける29歳、無職の〈俺〉。ヘルパー、親族に苛立ちながら大麻に耽る―。それでも精一杯の愛情を、祖母に注ぐ…。饒舌な文体でリアルに介護と家族とを問う、衝撃のデビュー作。

2003年

第130回 下半期


受賞

蛇にピアス金原ひとみ

顔面にピアス、背中に龍の刺青を入れた男・アマと出会い付き合いはじめたルイ。シバという人物とも関係を持ち始め、自分の舌にもピアスを開け、痛みと快楽に身を委ね肉体改造におぼれる日々を送る。ある日事件が起き、3人の運命は思いもよらぬ結末へ―。


受賞
蹴りたい背中

蹴りたい背中綿矢りさ

愛しいよりも、いじめたいよりももっと乱暴な、この気持ちは…。高校に入ったばかりの「にな川」と「ハツ」は同じくクラスの余り者。にな川はあるモデルに夢中で、そのモデルに初実が会ったことがあるという話に強い関心を寄せて…。

第129回 上半期


受賞

ハリガネムシ吉村萬壱

慎一のアパートにソープ嬢サチコが入り浸る。昼間は遊び歩き、夜は情交と酒盛りの日々を送る。慎一はサチコを伴い車で四国に旅立つが、幼稚な言葉を使い、体を売るサチコへの欲情と嫌悪が入り交じった複雑な感情は、次第に暴力・殺人願望へと変容していく。

2002年

第128回 下半期


受賞

しょっぱいドライブ大道珠貴

海沿いにある小さな町を舞台に、34歳の実穂と60代前半の男性九十九さんの微妙な恋愛関係を、語り手である実穂の視点から描いた物語。「しょっぱい」に込められた多重的な意味とは。

第127回 上半期


受賞

パーク・ライフ吉田修一

スターバックスのコーヒーを片手に、春風に乱れる髪を押さえていたのは、地下鉄でぼくが話しかけてしまった女だった―。日比谷公園を舞台に、男と女の微妙な距離感を描く傑作作品!

2001年

第126回 下半期


受賞

猛スピードで母は長嶋有

祖父母の家に向かう車中で母はこう言った。「私、結婚するかもしれないから」。外国帰りの慎一というその男は、今までに会ってきた母の彼氏達とはどこか違っていた。慎は気をゆるすが…。

第125回 上半期


受賞

中陰の花玄侑宗久

ウメというイタコの婆さんの臨終を巡り、登場人物たちが思考をめぐらし議論をしあう。「死とは何か」「魂とは何か」を見つめた作品。

2000年

第124回 下半期


受賞

聖水青来有一

父はなぜ「聖水」などを信じ続けるのか?佐我里さんは教祖か、詐欺師か?スーパーの経営権をめぐって繰り広げられる暗闘。死にゆく者にとって信仰とは、救済とは何なのか。


受賞

熊の敷石堀江敏幸

仕事でパリを訪れ余裕ができた私は、旧友ヤンに会うことにした。田舎に訪ねた私が出会ったのは、友につらなるユダヤ人の歴史と経験、そして家主の女性と目の見えない幼い息子だった―。タイトル「熊の敷石」に注目!

第123回 上半期


受賞

きれぎれ町田康

母親に小遣いをせびりながら無為の日々を送っていた「俺」。ある日、ともに芸術家を志し、その才能を軽視していた友人が画家として成功したことを知る。母親が亡くなり、金に困り、絵を描こうとするが、お金がないため友人に借金を申し込む。


受賞

花腐し松浦寿輝

希望を失い、にわか地上げ屋となった中年男。古アパートに居座る奇妙な男と酒を飲めば、喪失感に満ちた過去へと意識は引き戻される―。「ひたひたと」「花腐し」の二編が収録。

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